ストラスアイラ12年も、その独特なボトルで、
数すくない不変のシングルモルトだ。
変わらぬテイストは、いまどきやはり貴重な存在だ。
20代のはじめ頃、シーバスリーガルを知って、
やがてストラスアイラを知り、
そして、キースのディスティラリーまで訪ねることが出来た。
だからストラスアイラのイメージは、
あちらこちら転々として、
或る時、ふと訪ねた、母校の変わらぬ佇まいに、
改めて襟を正す様な、そういうところがいいのだ。
キースの町のB&Bに泊まり、
朝、イのイチバンで、小鳥たちのさえずる、
緑の中のストラスアイラ蒸留所を訪ねると、
KAWATA理事長は、
――キミたちに一番見せたかった美しい蒸留所だ。
とつぶやいた。
たいして他は知らないのに、まったく同感だと思った。
下の写真は、そのとき購入した、
「ストラスアイラ200年史」の表紙である。
風見鶏の美しいキルンの下で、
赤い実をつけた樹が大きくなった以外は変わらない佇まいだ。
ついでに、その本の中から、
創業時の1786年の【40 gallon still】と
1828年の【100 gallon stills】
の写真を下記に引用して、
銘酒ストラスアイラに敬意を表します。
#■MALT WHISKY