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久しぶりの日に久しぶりのボトルを Tullibardine 1976 for The Mash Tun

 久々の用事の無い休日は、
 手持無沙汰の様な、気楽で嬉しいような、
 慣れないことなので、まぁ不思議な感じではありました。

 そんな久しぶりの日には、お家で久しぶりのボトルを開けましょう。
 Tullibardneの1976、Mash TunとWhisky FairとTree Reversの
 三者の銘が裏ラベルに入ったボトルです。

 Tullibardine 1976-08 54.1% Hogshead
  開栓で。
  オレンジの果汁、湿ったおがくず、ワックス、
  みりん、甘草、奥にバニラとチョコの香り。
  ビターオレンジとイチゴジャムにチョコレート。
  アルコールのドライさと、樽木の甘さが強く交差するが、
  喧嘩せず非常に楽しませる。
  紅茶飴、生臭さや焦げの無い味醂干し。
  嫌みの無い革感が、上質のシェリー熟成と告げる。
  濃い甘みと刺激の薄い酸味は、糖度の高い干しブドウ。
  ザラメのコクのある甘み。
  鼻抜けよりも揮発と共に上顎から照り返すように、
  香りと味が口内に満ちる感じ。
  ビターオレンジの香り、
  口に含んだ際の木材の甘さ、
  終盤の干しブドウ。
  この三者が代表して取り仕切る、
  非常に活き活きとした素晴らしい出来。

 久しぶりです。
 大阪近辺の方は、whiskycat1494さんのスーパーコラボを
 覚えておいでの方も多いのではないでしょうか?
 私もこちらでいただきましたが、
 生憎、ブログを書き始める前でしたので、
 このブログに記事はございません。

 その後にも何度か飲みましたが、いずれも近い時期でしたので、
 今回はホントに久々に飲みましたが、
 果実、樽、チョコがかなり濃厚でした。
 記憶では、もっと枯れたシェリー感を持っていて、
 フィニッシュはイ草の印象がありましたが、
 かなりの時間の経過後の残り香にようやく出てきました。
 それは記憶の誤りか、これが開栓だからなのかは不明です。
 いずれにせよ、これとは方向性が違いますが、
 とても美味しいことには変わりがありませんね。
 

 ちなみに、私は黒の方が好みでしたので、
 黒のみ買って、赤は買いませんでした。
 赤い果実の伸びやかさでは、赤ラベルが良いなぁと思いましたが、
 上質のシェリー熟成で力強い味わいながらも、
 輪郭を保ってまとめられた凝縮感で黒に軍配を上げました。
 今飲んだら、またジャッジが変わるかな?

 では、おやすみなさい。<=あっ、これも久しぶりだ。

#Tullibardine

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