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■2010年4月29日


今日は4月29日。
「昭和の日」というのか。
平成も22年ともなれば、昭和もいつしか遠ざかってゆく。
バイヤーも「昭和人」であることを、このごろ実感することが多い。
実際には「昭和」が遠ざかっているのに、
「平成」のいまの世を、
「昭和」の眼差しで、眺めているところがあって、
「いま」に歩調を合わせる事をしないので、
「世捨て人」とさえ言われているのだ。

まず、新聞やTVはあまり見ない。
まあ、見るのは競馬予想と競馬中継ぐらいなものだ。
それで、気味の悪い新聞やTVを見て、
いちいち気持ち悪い思いをするよりも、
いまではWWWのネットもあるし、
やめた方がいいと思ったのだ。
そのほうが、酒もうまいというのはムリなこじ付けだけど、
まったく、それでケッコウで、まったく、ノープロブレムだった。
しかし何故、気味の悪いとか言い切るのか。
それは、モノの出自とか、じぶんの立つ位置とかを、
あらかじめ棚に上げた、倒錯した気味悪さに、寄り添う事が出来ないからだ。
「歩調」をあわせることが出来ないとは、
そのテンポやリズムにもついてゆけない。
自分の暮らしとはあまり関係のない、どうでもよい事が多すぎる。
・・・情報の過多は、バーチャルと現実とのスキマを生んで空洞化をもたらす。
それが、いまの心境だからしょうがない。

ここはむしろ、つんぼ桟敷のほうが、
「知らぬがホトケ」という島国の知恵でもあるのである。

それで、「昭和」から「平成」への転換は、
空白の10年なんていうものではなく、
さらに沈みゆくこの国のキビシイ現実なのであろう。
しかし、それでも、ここはゴクラクのような恵まれた風土の島なのだ。

そうして人は何時でも何処でも、
人知を超えた気候変動をも凌いで生きてきた。
そんな世の中を暗示するように、
近年の気候は、季節の転換も、微妙にずれはじめて、
春だというのに、
しごく当然のように寒気が居座って、
きょうのとかち地方は、朝から雪なのである。

#■TOKACHI

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