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■積丹半島への誘い

エゾキスゲ(蝦夷黄萓)やハマナス(浜梨)の花が、
風の中で咲いています。
ここは積丹半島・神威岬。

――明治の頃、神威岬にはロシア艦隊がしばしば近づき緊張が走った。
彼らは燈台を目印に航行していたのだろう。

――しかも此処は見晴らしが良い。
灯火のない昼間は、この辺に「女性」が立っていると、
それを目当てに、ロシア艦隊が近づいて来るとも限らない。
それで岬は女人禁制となった。

――燈台の灯りを消して、
電波レーダーでキャッチを試みた電波探知塔の名残が
下の写真の電磁台である。

――その強烈な電磁波のせいか、
シャコタンブルーのソフトクリームを写真に撮ると
1本が3本に写っている。

――いやだ、その話どこまでがほんとうで、
どこからが作り話なのかワカラナイ。
――はっ はっ はっ。いまはそういう時代ってことよ。
・・・そういう馬鹿な冗談を言って、北の岬で遊んでいたのである。

また、しばらく行くと、
こんどは小さなトンネルを抜けて・・・、
積丹岬「渚百選・島武意海岸」。

渚百選と言われなくても、水清く美しいことは一目瞭然である。
――これは、冗談ではなくて本当の話。

――ほら、あれが二ツ石。
・・・奇岩織りなす難所だった海岸線も、
いまでは立派なトンネルが出来て、難なく通過してしまうが、
旅行者には、風景が見えなくなって・・・
という思いがトンネルへ入る度に募って行く。
除雪とか落石を思えば、道路管理はやれやれと言うところだろう。
そういう訳で、積丹半島を廻る旅は、トンネルツアーでもあった。

#■HOKKAIDO

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