今年も行ってきました。Whisky Live!。今回は東京ビックサイトから東京ミッドタウンに場所を移しての開催。毎回一緒に楽しんでいた友人T氏は昨年結婚し、ウィスキー関連の予算の大部分を仕分けられてしまったそうで、今回は参加見送り。というわけで、今回は同業者O氏と楽しんできました。
しかし、この開会式を見ると、本当に豪華だなと思うと共に、ウィスキーライブが日本で開催されているのは幸運であり、自分が日本人でよかったと思うわけです。真ん中でバグパイプを吹いているのは、Whisky Libraryというブログでおなじみの小貫さん。ウスケバでマイフレンドになっているのですが、話しかけるチャンスがありませんでした。残念。
今回受けたマスタークラスは2つ。シーバスとグレンドロナックです。マスタークラスを受講の前にハイボールと竹鶴35年!で喉を潤します。竹鶴35年は初めての見ました。1本10万円近くしますからBARでは気軽に手が出ません。こういうときにハーフショットとはいえ、比較的リーズナブルな価格で飲めるのがWhisky Live!の醍醐味ですね。
最初のマスタークラスはシーバス。本当はダンカンテイラーを受けたかったのですが、発売わずか2時間足らずで売り切れたようで、第2候補としてシーバスを受講しました。といってもシーバスは昨年シーバスリーガル25年をローンチしたので、あわよくばこれにあやかりたいというスケベ心と、当然のことながらシーバスリーガルはブレンデッドですから、それらの原酒を飲めるかなと言った期待感もありました。
テイスティングに出てきたのは6種類。上段左上からシーバス・リーガル12年、18年、「?」、下段左からグレンリヴェット12年、グレーンウィスキー、ストラスアイラ12年です。見たときはちょっと期待はずれだったかなと思いましたが、グレーンと「?」に期待。でも「?」って99%あれだよなぁ(っていうか25年・・・)と飲む前から思っていたりもしました。
ちょっとビックリしたのがチェイサーがグレンリベットウォーターだったこと。これ、ミネラルウォーターとしてはベラボーに高いんですよね。太っ腹です。
セミナーが始まり、講師の紹介があった後に乱入者が。今年はマスタークラスの内容をメイン会場やUSTREAMに中継するとのことで取材に来てました。会を重ねるごとにITを駆使してウィスキーライブを盛り上げようという姿勢はウィスキーファンを広げる上でとてもいいことだと思います。
さてセミナーの本編へ。まずシーバス兄弟が雑貨屋を始めて成功を収め、王室御用達の勅許状をもらってごにょごにょ・・・という話を聞き、いざテイスティング。リベット12年→グレーン→ストラスアイラ12年→シーバスリーガル12年→18年→?の順でテイスティングを行いました。リベットとストラスアイラが同じ年数なのに色が大きく異なること、リベットのクリーンさとストラスアイラの重厚さの違いはポットスティルのネックの高さであること等の説明を受けました。問題のグレーンですが、飲んでみると以外に美味しい。サントリーの知多とは異なり少し重めで樽の成分が十分にしみ出ている感じ。普通に飲んでも美味いですね。っていうかこれとシーバスリーガル12年を飲み比べてみると、このシーバスリーガル12年に含まれるグレーンの比率がとても多いことが分かりました。
そして最後の「?」はやっぱり25年!スケベ心が当った瞬間です。もはやほとんどモルトといった感じ。熟成感もいうことなし!そしてメローで絹のような舌触り。参加して良かったと思った瞬間でした。
しかし、25年を飲みながらなぜこれがシーバス・リーガルなのかという疑問がさらに深まってしまいました。これならロイヤルサルート25年としても十分行けるのではないかと。
そこで講師のインターナショナルブランドアンバサダーをつとめるダレン・ホージー氏に直接質問してみました。聞くところによると、一番最初に発売されたシーバス・リーガルが25年物だったらしく、今回、満を持してその25年を復活させたんだそうです。なるほど、25年をロイヤルサルートブランドではなく、シーバスリーガルのブランドにこだわった理由はここだったんですね。そしてテイスティングにあったグレーンは何処の蒸留所なのかも聞いてみました。シーバスはペルノ・リカールの所有ですから同じペルノが所有するのストラスクライド蒸留所ではないかと思っていたのですが、答えはストラスクライドを始めとした数種類の蒸留所だとのこと。詳しいことは教えられないと言われました。まぁ大人の事情があるでしょうから突っ込んだ話はやめておきました。しかし改めてシーバス・リーガルの歴史やテイスティングをしてみると知っているつもりでも、まだまだ勉強になることがたくさんありました。
セミナーが終わり少々酔っぱらってしまったこともあり、一時会場を離脱してお昼を食べた後、残った4,000円分の金券を使うべく再度会場へ向かいました。まずはオフィシャルのラフロイグ30年。これは美味かったですねぇ・・・スモーキーさが30年も経つと本当に柔らかくなって煙と言うよりも燻製に近い味わいになりますね。ラフロイグが元来持つグレープフルーツのような柑橘とスモークがほどよく調和し、長熟のやさしさも相まってすばらしい出来。チョイ悪オヤジのような子供っぽさと大人らしさ、深さを感じました。またハイランドパーク40年なんかも飲むことが出来ました。フェスティバルの時に30年を飲みましたが、さらに凄い熟成感。もはやウィスキーではなく、フルーツ盛り合わせを液化したような感じ。まさに、こういうときにしか飲めない代物ですね。
最後に受講したセミナーは次回に続きます。
#whisky and whiskey