MENU

自転車人生最大の危機

5/3に横浜~秦野~ヤビツ峠~宮ヶ瀬湖~相模原~(尾根幹)~稲城~調布という100km程度のサイクリングに出かけました。ところが30km位走ったところで、いきなり後輪に何かを巻き込んで動かなくなったので、降りてみてみると・・・

リアディレーラー(変速機)が根元からもげて脱落しているではないですか!しかもこれ、リムに巻き込んでいたのを何とかして取り出した後の写真です。しかもチェーンも一部折り曲がっている。さらに運の悪いことに近くに駅はなし。さらにさらに輪行袋を持ってきていないことに気づき、しばし呆然・・・も、もしかして帰れない?

 すかさずEZナビウォークを起動して現在位置を確認すると、ラッキーなことに数百メートル先に相模線の門沢橋駅があるとのこと。これだけでも運がいい。っていうか、この顛末をブログのネタにしてやろうと、写真を撮っている時点で、転んでもただでは起きない根性丸出し。普通ならこの状況下ではパニックになってもおかしくないんですけどね。。。

誰かに迎えに来てもらうか、何とか輪行することを考えたのですが、それよりもまず折り曲がった部分のチェーンを切ってシングルスピード化し、なんとか自宅へ帰れないかと携帯サバイバルボックスの中を見ると、チェーンカッターがありました。しかし使ったことがないので使い方が分からない。何となくで使ってみたが、チェーンは全く切れる気配がない。全然サバイバルになっていないじゃないか。と、サバイバルボックスに向かって文句を言う。


友人T氏に電話で相談すると、最終的にはポリ袋でもいいからとにかく自転車を包めば、電車の改札は通してくれるとのアドバイスを受け、コンビニでポリ袋とガムテープを購入し何とか梱包。梱包が終わったタイミングで電車が来ました。相模線は単線なので20分~30分に1本しか来ないのでこれまたラッキーでした。


なんとかお昼には地元の駅に到着し、再度自転車を組み立てて、駅前にある行きつけの自転車屋まで押していきました。(自転車屋さんが駅前にあるというのもラッキーかな。)いつもお世話になっている店員さんに事情を説明すると、

「うわぁ、それは大変だったねぇ」

とねぎらいの言葉が。

「と言うわけで、いま持ち合わせもないですし、預けていきますんで、修理よろしくお願いします。」

と私が言うと、その店員さんから驚くべき言葉が。

「いや、カネなんて明日でも明後日でもいいからさ、いますぐ直してあげるよ。その格好(レーパン、レーサージャージ)で歩いて帰るってのも変だよ。まだお昼だし、これから午後めいっぱい走ってくればいんだよ。」

この時点で、心が完全に折れてしまっていた私にとって、このあとに目一杯走ってこいなんて全く思ってもみない言葉でした。と、同時に今すぐ直すって、こんな状態ですぐに治るのか?と思ったのです。


しかし、それはさすがプロ。ディレーラー交換、チェーン交換、シフトワイヤー交換、後輪の振れ取りを20分程度でやってのけちゃいました。後輪にディレーラーを巻き込んだので相当振れちゃっているかと思ったのですが、それほど重傷でもなく、これまたラッキーとのこと。さらに交換し終わって捨てるだけのチェーンを使ってチェーンのピンの抜き方、入れ方をレクチャーしてもらいました。しかも自分のサバイバルキッドを使って教えてもらったのでよく分かりました。っていうか、チェーンカッターの使い方を根本的に間違っていたことが判明・・・

結局チェーン交換なんて、こういう場面でもない限り、自分ではやらないのでとてもいい経験になりました。電車に乗ってるときの乗客の視線はいかんともしがたかったですが。。。

今回の経験をドラクエ風に言うと、
もんきちはレベルが1あがった・・・・
ポリ袋輪行の呪文を覚えた・・・・
チェーン交換の呪文を覚えた・・・・

ところで、今回の経験から自転車版のJAFみたいなのがあればいいなと思ってしまいました。首都圏に凄い数の店舗があるセオサイクルさん辺りでやってくれないですかね。電話一本で駆けつけてくれて応急処置をしてくれるみたいな。これだけ爆発的に自転車人口が増えてますから、いけるんじゃないかと思いますけどね。

#cycle

この記事を書いた人