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故郷から遠く離れて暮らす僕には・・・

故郷から遠く離れて暮らす僕には大変辛いニュースである。いや現地の人はもっと辛いのだろう。ウイスキーについて書くべきなのだが、今はとてもそういう気分にはなれない。

16年前、僕はまだ京都でバーテンダーをしていて、神戸に住む人達の大変さを近い距離で実感した。今回の三陸沖の地震は、僕の生まれた山形からそう遠くはない。山形から仙台は京都~大阪ほどである。山形には家族や友人がたくさんいる。しかし、電話で母ちゃんと話をしても、山形は三陸と比べれば天国と地獄ほどの差があるという。 

今もニュースを見ながらパソコンに向かっている。今、自分に何ができるのだろうか・・・果たして僕は愛している人達を失うという現実を受け入れられるだろうか・・・。日常の生活で、愚痴や弱音を吐きたくなる時がある。いや吐いている。しかし、いま三陸で一生懸命やっている人はそんな事を言ってられない。毎日が大変なのだ。こんな時だからこそ皆で助け合い、この大惨事を乗り越えてほしい。 

東北の人は『我慢強く、粘り強い』とよく形容される。まさしくそのとおりである。いつか『あの時は本当に大変だった・・・』と、記憶は風化しないまでも、少しでも元の生活に戻り、そして落ち着いた環境の中で生活できる事を心から願いたい。

#皆川達也のハイランダーイン日記

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