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Springbank蒸留所試飲会

 出張ばっかりしてブログどころではなかったGIANです。すいません。

 出張ラッシュは12月中旬まで続くのですが、先日、札幌のバーマスターからブログを更新してないぞとお叱りの連絡を頂き、ちょっとビビッてしまいました。ちょうど昨日、某所でSpringbankの試飲会に行ってきましたので、そのネタを披露したいと思います。

 場所は、六本木のアイラバー東京さん。講師にはWhisk-eの市川さんがいらっしゃいました。ご存じのとおり、Whisk-eはSpringbank蒸留所の正規国内代理店です。その関係で特別なサンプルも飲ませて頂きました。まずは、試飲したアイテムをリストアップしましょう。

 1)Springbank Aged 10 years 46%
 2)Springbank Vintage 1997 batch2 54.9% (Oloroso Sherry Cask)
 3)Longrow CV 46%
 4)Longrow GAIA BAROLO Cask Aged 7 years 55.8%
 5)Hazelburn Aged 8 years 46% (Bottled in 2008)
 6)Kilkerran 2005-2006 Madeila Cask
 7)Springbank 1996 54% (Bourbon Cask)

 このうち、6と7はサンプルでKilkerranは3年ものが来秋にリリース予定。Springbank1996は市販するかどうかは未決定だそうです。さらにこの他に、Hazelburn1997バーボンカスクとCampbeltown Loch 30年のサンプルを頂きました。

(←左の写真は、試飲会に来た方が持ち込んできたLoch Ewe蒸留所のサンプルです。テイスティンググラスで回し飲みしました。若いのですが甘いフレーバーでした。)
 試飲会の最初は簡単にスプリングバンク蒸留所の説明を聞いてから試飲と進みました。説明の中で私からの質問は2つ。ひとつはフェノール値はどの段階で測定しているのかということ、二つ目は二回半蒸留で二回蒸留と三回蒸留の分量についてでした。フェノール値については、測定している訳ではなく、グリーンモルトの量とビートの焚き込み時間で計算されるのだそうだが、本当なんだろうか? 二回半蒸留の割合だが、ローワインの7~8割をスピリッツスチルに入れ、出てきたミドルカットに残りのローワインを入れて三回目の蒸留にかけるそうだ。キルケランは建物と熟成庫を買い取って、ベンウィヴィスのポットスチルを入れ、マッシュタンやウォッシュバックは新調して稼働を開始したということである。

 さて、試飲会なのでテイスティングコメントをすこし。
 1)バニラと洋ナシのアロマ、加水するとバニラが強く感じられる。フレーバーにはしっかりとブリニーさが感じられフィニッシュにも残る。
 2)最初に塩素、土といったアロマが感じられ、やがてレーズンのような香りと鉛筆の芯が出てきた。フレーバーにはペッパーやタンニンが感じられオイリーな印象からドライでブリニーなフィニッシュが続く。
 3)泥臭いというか薬っぽいスモーキーさとマグカップのような鉄っぽいアロマの後にシトラスが続く。バランスがよく飲みやすいのだが、フィニッシュはやや薬っぽい感じ。加水すると醤油のニュアンスが出てくる
 4)アロマには桃、塩漬けの干し肉、シナモンが感じられ、フレーバーにはピートとやはり干し肉、タンニンも感じられる。加水敷いてもこの個性的な味わいは変わらない。
 5)バニラ、樽、ナッティ、ミントのアロマとシトラス、ブリニーといったフレーバー、旨味も感じられる。加水するとピーチのアロマが出てくる。
 6)1年熟成だがニューポットのようでジンのようなヤニ臭さが印象的、加水すると少し甘みが出て昆布のような感じもする。
 7)フルーティでモルティでバニラと杏のアロマがある。ブリニーなフレーバー。
 サンプルのヘーゼルバーンは、塩素と酸味のあるフルーツのアロマが印象的だが、飲んだ後に苦味が残り喉に引っかかる感じがする。キャンベルタウンロッホは確かにいいブレンドだが、昔出た同ブランドのヴァッテッドの印象が強いので、やはりコメントは辛くなってしまう。是非再びヴァッテッドのキャンベルタウンロッホをリリースしてほしいものだ。

 さて、試飲会の後は一人表参道のブレンダーズバーへ移動しました。

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