クライフさんの記事を、東京へと向う、日の出前の新幹線で読んだとき、思わず寄ってって握手したくなりました。
まったく同感です。
記事へのコメントとして私の意見も書かせてもらおうかとも思ったのですが、少々長い文になりますし、自分のブログで書くことにしました。
これから書くことは、客としての私が、サービスしてくれる人へ接するときの話です。
(たとえば、サービスへの注文やクレームを言うか言わないかは置いといて、言うことにしたときの伝え方についてです)
日本人は誰かと接するときに、自分より上の立場の人なのか、それとも、下の立場の人なのかということを意識して行動を決める傾向が強いと言われています。このことは、敬語に、相手を上の立場に持ち上げる〔尊敬〕、自分が下がって謙る〔謙譲〕、そして、〔丁寧〕という3種類があることからも分かります。そしてこれは、言葉だけではなく、態度にも表れます。例えば、その人を敬う気持ちを表すときには、謙った態度(謙譲)をとることがあります。
(ちなみに、アメリカ人は、相手と自分が同等であるという態度をとることによって、敬意を表すことが多いようです)
特に、サービス業のかたは、お客さんに対して謙った態度をとるという敬意の表し方によって、もてなしの気持ちや相手に対する歓迎、親近感、好意的であることを表されることが多いのではないでしょうか。そしてそれは、お客さんを上の立場に持ち上げることでもあり、それが自然であるほど、客の立場としては気分も良くなります。
でも、お客さんは、そのように謙った態度で接してもらったからと言って、自分が偉くなったかのように勘違いして横柄な態度になってしまってはいけません。
サービスされる側のお客さんは、上座です。それは、間違いありません。 客を上座に置かないサービスしかできないところには、行かないほうがいいです。
けれども、上座のお客さんが偉いわけでもありません。
客であっても、サービスする側の人に敬意を表すのが礼儀というものではないでしょうか。
でも、お客さんも同じように謙っては、それはそれで無粋です。せっかく、上の立場にしてくれているのに、その心遣いが台無しになってしまいます。
そこで、お客さんの立場としては、〔丁寧〕な態度や言葉によって応えるのが良いのではないかと考えるのです。サービスしてくれる人への敬意を、丁寧な言葉や振る舞いによって表わすのです。丁寧な物腰で接するのです。
以前、受講したことがあるパワー・ハラスメントに関する講習の中に出てきたのですが、「自分がパワハラをしていないか?」ということをセルフ・チェックするためのリストに、
・そのような言動を、あなたの最愛の人や両親に対してもできますか?
・そのような言動を、相手の方の家族に対してもできますか?
・そのような言動を、あなたの家族が見ている前でもできますか?
というものがありました。
私は、「サービスをしてくれる人は下僕で、それに対して対価を払っている」という考えを否定するつもりはまったくありません。 それは、その人の考え方です。
が、このチェック・リストにNOと答えるような言動ならば、できれば私の目に見えるところではして欲しくないです(=プライベートな空間でのみして欲しい)。
・・・論点が、「サービスする人 と 客」の話から、「同じ空間でサービスを受けている客 と 客」に移りそうなので、そろそろこの辺にしておきます。
#日記