「ポットスチルに燃やし続けた炎 それは政孝とリタのふたりの情熱です」
大量生産・大量消費の、効率を追及する世の中にあって、
損だ得だ、高い安いだの、
コマーシャリズムの情報洪水の中で、
モノの出自がすっかり見え難くなっています。
そんな中で、「シングルモルト」への憧憬は、
人と自然を廻る、モノの出自への「旅」でもあります。
「樽」で熟成を待つウイスキーは、
偶然に出来てしまったという、ミステリアスな魅力を秘めています。
人が造ろうとして造ったものには、どうしても「作為」が見え隠れします。
いろいろ「創意工夫」という「味付け」の努力にも限界があります。
そこが、モルトがスナック菓子と違うところです。
・・・スペイサイドの蒸留所を訪ねたときに、そんな事を実感して、
ますますモルトウイスキーの魅力に引き込まれました。
ここはNIKKAウイスキー余市蒸溜所。
蒸留所の一角にある「原酒」販売コーナーには、
「ポットスチルに燃やし続けた炎 それは政孝とリタのふたりの情熱です」
というメッセージが、大きく記されています。
「偶然」に出来てしまった・・・。と記しましたが、
それを導き出すのは、あくまでも「人」の「情熱」あっての事。
良い物にはこのように、かならず「人」と「人」との物語があります。
北海道のモルト愛好会ですから、
「余市」の「ホッグスヘッド」で熟成された、
「Softy & Dry」「Fruity & Rich」など5種の「樽出し原酒」は基本アイテムです。
#■JOURNY