長野では数日、晴れても肌寒い日が続いています。
聖火リレーの行われた一昨日は、鉛色の空から冷たい雨が不意にパタパタとこぼれ落ちてくる寒い一日でした
実家が近い、エムウェーブ周辺の道路は、集まった報道関係者や見物人で人垣ができてましたが、楽しげな雰囲気はなく、これから何が起こるのか、固唾を呑んで見守っている、そういう感じでした。
聖火が到着する時間が近くなるにつれて、沿道はいつの間にか、中国の国旗を持った集団で真っ赤に染まっていき、ここがどこの国なのか、錯覚に陥るほどになりました。
大きな中国国旗に比べ、中国人留学生達によっておまけ程度に振られていた、おまけ程度の大きさの日本国旗が、そのまま日本の現状を表しているようで哀愁を漂わせています。
目の届く範囲では、マナーは守られていたようですが、集団による強い圧力に対して、物見遊山で集まった人々は少なからず不安を感じていたのではないでしょうか。
聖火はほとんど見えませんでしたが、赤い大集団を見なかった人はいないです(まちがいない
やがてヘリコプターを上空に引き連れ警官隊に囲まれてやってきた聖火は、リレーしているというよりも、むしろ、護送されているように見えました。
今回、長野に住む我々の咽喉元を通っていった、あの聖火に対する違和感を僕は忘れられません。