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【L】 LOCH LOMOND / ロッホ・ローモンド

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【L】 LOCH LOMOND / ロッホ・ローモンド

●ウェブ・サイト・・・・http://www.lochlomonddistillery.com/
●所在地・・・・・・・・Alexandria, Dumbertonshire
●創立・・・・・・・・・1966年(65年と書いてある資料も有る)
●所有者・・・・・・・・Loch Lomond Distillery Co. Ltd.
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×8基
●蒸留器・・・・・・・・初留×3基 再留×3基
●仕込み水・・・・・・・リーヴン川とローモンド湖
●ブレンド銘柄

ハワード・マクラーレン
ハウス・オブ・スチュアート
ロイヤル・エスコート
スコシア・ロイヤル
SCOTS EARL(現在のHPに記載されている銘柄)

*全て系列のブレンデッド・ウイスキーで、同社所有のロッホ・ローモンドをはじめ、リトルミル、グレン・スコシアなどが主にブレンドされている。

特に歴史的関連の深いブランドは無いので、1985年の「Glen Ctrine Bonded Warehouse Ltd(のちにLoch Lomond Distillery Co. Ltd.へ社名変更)」による買収によりブレンドされ始めたと見て良いかも知れない(もしくは下記1994年のブレンデッド・メーカー買収以降)。

創立にはリトルミル蒸留所が深く関与しており、資料では当時のオーナーとして名前が刻まれているし、元々は第2工場としてしてスタートしている。どこか似たキャラクターなのはこの辺に理由がありそうだ。

また、ブレンデッドに関しては1994年に同社がブランドと共に買収したギブソン・インターナショナル社(現在のギブソン・スコッチ・ウイスキー・ディスティラーズ社)がロッホ・ローモンド・デスティラリー社の系列会社として製造にあたっている(ちなみにグレーン・ウイスキーの製造を始めたのもこの年)。

ロッホ・ローモンド蒸留所の面白い所は8つのモルト・ウイスキーを作り分けしている点と、1つのグレーン・ウイスキーを製造している点で、それぞれ、使用する蒸留器や数、フェノール値(ピートの炊き込み加減)の違う麦芽、蒸留されるアルコール度数(精度)などを細かく変更されているようだ。

●Single Malt Whisky●

Cloftengea
Inchmoan
Craiglodge
Old Rhosdhu
Glen Douglas
Inchmurrin
Loch Lomond
Loch Lomond HP (Heavily Peated?)これだけ不明。ブレンド用か??

●Grain Whisky●

Loch Lomond

現在はほぼ全てリリースされているのでご存知の方もいらっしゃると思いますが、その全容が公になったのは2004年、ドイツのリンブルグ「The Whisky Fair」向けのクロフテンギアがリリースされてからで、当時は憶測交じりな情報があったりして私も随分混乱したものでした。

このクロフテンギアについてはいずれテイスティング・ノートを書こうと思っているので詳細はさけますが、同蒸留所の中では一番ピーティだと言われており、データ上ではアイラ産のウイスキーと同様に高い数値(40PPM)を誇っています(体感は違いますが・・)。

ちなみに上記モルト・ウイスキーのリストは、上からおおよそピーティな順です。

【ティスティング No.103】

インチマリン ノン・エイジ 40% 蒸留所詰め
90”s Rotation

【色】
琥珀色。(チャート0.7~)

【香り】
バニラ、押し麦、紙っぽい藁、染料、薄っすらと杏。フローラルさもあるが、おおよそは藁の香りとケミカル感を覚える。濡れたダンボールと言えば濡れたダンボールかな~?(笑)

【味、フィニッシュ】
バニラの甘さから直ぐにジンジャー系スパイスへ移行。ヒリヒリと喉を刺激するが割合心地が良い。特に変化は無く、甘さが戻って来た頃にはフィニッシュする。余韻は短いが嫌味は無い。

【総評】
今回のインチマリンはその昔、まだ日本では見かけなかった頃に興味本位で個人輸入した1本なんだが、ほとんどお客様には勧め(られ)ず、バックバーの肥やしになっていた物で、今となっては珍しいインチマリンのノン・エイジ。

ウイスキーとして際立ったものは特に無いが個性としては面白い。しかし、リトルミルとだぶって感じるのは私だけじゃ無い筈なので、唯一無二の個性とは言えないでしょう。

事実、データへも書いたが、この2つは双子のような蒸留所で、親(会社)も一緒だが個性も良~く似ている。やったことは無いですけど、ブラインドで飲んだら結構悩むのではないでしょうか?

ウイスキー・フェア物以降、俄然元気な蒸留所のイメージが付きましたが、ど~も「コレ!」っていう物に当たったためしが無く、どんだけリリースが増えても、「どんだけ~!(笑)」って感じで、購買意欲が段々薄れつつなって来た筆頭。

現在、10年熟成前後と30年前後のものはあるが途中は抜けているオフィシャル製品と、セカンド、サード、フォース・ラベル以降も蒸留所よりリリースがあるが、ボトラー関係は割合少ない銘柄で、そのポテンシャルを探るには少し心もとない感じだ。

ま、それはともかく、そろそろ変化球ばかりでは無く、フラッグ・シップになるようなウイスキーを待ち侘びている銘柄とも言えるでしょうかね~?ん~、・・待ってないかもな~(笑)。

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