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【I】 ISLE OF JURA / アイル・オブ・ジュラ

インナー・ヘブリディーズ諸島・ジュラ島I

【I】ISLE OF JURA / アイル・オブ・ジュラ

●ウェブ・サイト・・・・http://www.isleofjura.com/
●所在地・・・・・・・・Craighouse, Isle of Jura, Argyll
●創立・・・・・・・・・1810年(1963年)
●所有者・・・・・・・・United Breweries Group(Whyte and Mackay Ltd)
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×6基
●蒸留器・・・・・・・・初留×2基 再留×2基
●仕込み水・・・・・・・マーケット・ロッホ
●ブレンド銘柄

クルーニー
マッキンレーズ
ロイヤル・カリス
スコッツ・クラブ
スコッツ・グレイ
ホワイト・アンド・マッカイ

ロイヤル・カリス(Vintage Malt Whisky Co.)以外は同系列の会社よりリリース。歴史的に深い関わりを持つブレンデッドは無いようだが、マッキンレーズはアイル・オブ・ジュラと同型のボトルを使用しているので、メイン・モルトであること以外にも何らかの関わりがあるのかも知れない。

(創立について補足)

1810年に創立、1831年ライセンス取得、1901年解体、1960年に別会社がライセンス取得、1963年に現在の蒸留所がオープン稼働したということらしい。また、資料では1914年~63年がモスボール又はサイレントとされているので、1901年~14年の間は何らかの為に施設が使用されていたのかも知れない。ちなみに創業から1914年までの名前は「”Caol”nan Eilean (the original name)” “Craighouse (1831)” “Small Isles (1896)” “Lagg (1903?)” “Jura(1907?)”」などと呼ばれており、1907年前後のジュラにのみ現在の蒸留所との関連が伺えるが「アイル・オブ・ジュラ」という名前ではない。

【ティスティング No.120】

アイル・オブ・ジュラ 1992-1998 59% クライズデール詰め

【色】
白ワイン。(チャート0.1)

【香り】
麦わら、糖蜜、ニュー・スピリッツ、バニラ。若い原酒であることは明らか。泡盛のようなイメージも湧く。

【味、フィニッシュ】
香ばしい麦わらの味わい、ハニーっぽい甘み、アルコールの辛みと少々の苦み。香りで想像した単純な味わいで、最後に苦みと麦わら、ヒリヒリとしたスパイシーさが残る。アフターはショート・エイジにしては程良い長さがある。

【総評】
素の状態のアイル・オブ・ジュラ。樽由来の”渋み”と言うより、単純な”苦さ”を感じるボトルで、口に入れた瞬間は香ばしさと甘さでバランスするが、中程からフィニッシュにかけて苦さが誇張されて感じる。

しかし、若いウイスキーにありがちなニュー・スピリッツそのものの感じでは無いので、この苦さも決して悪いものでは無いが、酒精の強さを含め、ウイスキー初心者には辛い味わいかも知れません。

現在の蒸留所詰めのボトルは、10年、16年、21年、スーパー・スティション、リミテッド物各種と豊富にラインナップされており、ディスティラー・ボトルのみでも結構な愉しみ方が出来る。

ボトラー関係もかなり豊富にリリースされているようだが、20年を超える熟成のものは最近見かけなくなっているようです。

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