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【A】 ARDBEG / アードベッグ

アイラ(島)地区A

【A】 ARDBEG / アードベッグ

●ウェブ・サイト・・・・http://www.ardbeg.com/ http://www.ardbeg.jp/
●所在地・・・・・・・・Port Ellen, Isle of Islay, Argyll
●創立・・・・・・・・・1815年(1794年)
●所有者・・・・・・・・Moët Hennessy, Louis Vuitton S.A. (Glenmorangie plc)
●発酵槽・・・・・・・・オレゴン松×6基
●蒸留器・・・・・・・・初留×1基 再留×1基
●仕込み水・・・・・・・ウーガダール湖、アリナムビースト湖
●ブレンド銘柄

ベイリー・ニコル・ジャーヴィー
ブラックボトル
バランタイン
ティーチャーズ
シーバス・リーガル
ロイヤル・カリス

ブレンドに関しては前オーナー、現オーナーのものに当然多くなされているでしょう。それ以外のブラックボトルは「The Scotch Whisky Distilleries (Misako Udo)」から抜粋。シーバス・リーガルは大全(2009年版)より。ロイヤル・カリスはボトラー(Vintage Malt Whisky Co.)ならではのブレンド物でしょう。現オーナー所有の銘柄であるハイランド・クイーン、ジェームズ・マーティンズへのブレンドも考えられる。

バランタインについては、以前魔法の7柱の1つとして紹介されていたが、オーナー変更の為か最近は紹介されることが少なくなった。代わりにラフロイグがバランタインのメイン・モルトとして紹介されてる記事を最近見かける。

創立1794年はイリーガルな蒸留所としての記録。公には1815年創立で、1817年より蒸留開始となっている。

【ティスティング No.122】

アードベッグ 10年 40% 蒸留所詰め
For U.K, 90”s Rotation

【色】
ゴールド。(チャート0.4~)

【香り】
薬品やタール。麦芽、丁字、陳皮、バニラ、シェリーの様な酸。香りの層は厚くなくニュー・スピリッツを連想させるような若さとフローラルな裏打ちも感じる。

【味、フィニッシュ】
ライトな口当たりから徐々に顔を覗かせる煙。ややスパイシーでバニラの甘みとタンニン&煙。余り考えることの余地が無い単純明快な味わい。アフターは10年熟成にしては長め。

【総評】
前オーナーがラストに詰めたと思われるアードベッグの10年物はライトでスイスイ飲めてしまう1本。

味わいの層は余り厚くなく、酒質が非常にライトで重さが無い。ピートと言うよりも、煙、タールというキーワードが連想され、本来アードベッグが持っている個性を感じやすいボトルではないかとも思う。

現行のボトルは度数のせいもあってか、更にスピリッティでフローラル。飲み応えはあるが、今回のボトルと比べると少々ツッケンドンな感じを覚える。

ま、単純に美味い物を探すのであれば今回のボトルより美味いものはゴマンとありますので、わざわざ高い料金払って飲むことも無いと思いますが、アードベッグがほとんど出回らない時期のボトルですので貴重であることは確かです。

現在の蒸留所詰めは10年、ウーガダール、アリー・ナム・ビースト、その他リミテッド物多数。悪徳商法のように次々とリリースされるので(笑)オフィシャルだけでもかなりの種類が楽しめるが、リリース直後に高騰してしまう嫌いがあり、カスタマーとしては高く買わされない様に事前の情報収集も必要かと思う。

ボトラー関係も現在はかなりのリリースがあるので楽しみの幅は広いと思うが、今後グレンモーレンジの様にボトラーへの供給はほとんど無くなるはずですので、アードベッグをコレクションしたいのなら10年以内にはかき集める必要があるかも知れません。また、美味いアードベッグが欲しいのなら少々高額でも今のうちに買ったほうが間違いが少ないでしょう。

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