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【H】 HIGHLAND PARK / ハイランド・パーク

オークニー諸島・メイン・ランド島H

【H】HIGHLAND PARK / ハイランド・パーク

●ウェブ・サイト・・・・http://www.highlandpark.co.uk/
●所在地・・・・・・・・Kirkwall, Orkney
●創立・・・・・・・・・1795年(ライセンス取得は1825年)
●所有者・・・・・・・・Highland Distillers Ltd
●発酵槽・・・・・・・・オレゴン松×10基 シベリア産カラ松×2基
●蒸留器・・・・・・・・初留×2基 再留×2基
●仕込み水・・・・・・・Crantit Spring(大全には「Cattie Maggie Spring」と、なっているが、現在は左記の水源を使用しているようだ。)
●ブレンド銘柄

フェイマス・グラウス
カティサーク
ザ・マッカンガス12年
ロイヤル・カリス

*フェイマス、カティは系列ブレンデッドなので納得が行くラインナップ。

マッカンガスは再三書いているようにシーバス・リーガルの採用されなかったレシピのウイスキーですが、12年物にはハイランド・パーク等の原酒が使用されているとブレンデッド大全には書いてある。シーバスのマスター・ブレンダーの父親がハイランド・パークの工場長だったこととは恐らく関係無いでしょうね。

ロイヤル・カリスは現在ボトラーとして馴染みのあるヴィンテージ・モルト・ウイスキー・カンパニーのブレンデッド・ウイスキーですから、同社所有、または関係各社の原酒を生かした商品と言えそうです。ボトラー関係への供給が難しくなってきた現在は、消え行く銘柄とも言えるかも?

あと、余り記載されることは無いですが、現在ロングジョンの原酒の1つという紹介も結構見かけたりします。ロングジョンはアライド・ドメック買収(2005年)に伴い、ペルノ・リカールの商標となっているはずですが、オフィシャル・サイトでは影も形もありません。日本では今もサントリーさんが取り扱っているので間違いは無いと思いますが、恐らくバランタインやシーバス・リーガルというビッグ・ネームの影響で、すっかり日陰者といった所でしょうか?ハイランド・パークとの関係は定かではありませんが、自社の原酒ではロングジョンまで供給出来ないということでしょうかね~?

【ティスティング No.117】

ハイランド・パーク 12年熟成 43% 蒸留所詰め
For Italy, 70”s Rotation

【色】
透明感のある黄褐色(チャート1.3~1.4)

【香り】
オールド物に見られるシェリー系のひねた香り、ワックス、煙、レザー、蜂蜜、麦芽。現在のものと比較すれば相当に重厚な香りだと言える。

【味、フィニッシュ】
長熟アモンティリャードのような風格とスモーク。バニラの甘さとしっかり目のタンニンが骨格を作り、奥行きのある味わいを演出している。アフターは43%にしては異常に長く非常に満足感がある。最後に煙と、ややケミカル感のある甘みが残る。

【総評】
やっぱ、このボトルは何時飲んでも美味いっす!!言うこと無し!!マイナス要因もあることはありますが、補って余る素晴らしい味わいは脱帽物です。勿論12年熟成なのでビッグな味わいとまでは言いませんが、バランス感覚に優れた秀逸なウイスキーであることは間違いありません。

ハイランドパークはご存知の通り多様な銘柄があり、スタンダードな物からヴィンテージ物のような特別な物まで、期待を裏切らない信頼の厚いブランドなので、熱狂的なファンが居ることも頷けると思います。

近年、ややドライになって来た傾向を感じてはいますが、他蒸留所の同価格帯の物と比べれば、やはりハイランド・パークへの信頼は揺るがないと思ってます。また、そうあって欲しいと、1人のファンとしても願うばかりです。

ボトラー関係も非常に数多く出回っており、ショート・エイジから40年熟成位まで、味わいの幅も広~く楽しめますし、購入しやすい価格帯であることからも、ストックされている原酒の豊富さが伺えますね。

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