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【I】 ISLE OF ARRAN / アイル・オブ・アラン

アラン島I

【I】 ISLE OF ARRAN / アイル・オブ・アラン

●ウェブ・サイト・・・・http://www.arranwhisky.com/
●所在地・・・・・・・・Lochranza, Isle of Arran, Argyll
●創立・・・・・・・・・1991年(1995年)
●所有者・・・・・・・・Isle of Arran Distillers Ltd
●発酵槽・・・・・・・・オレゴン松×4基
●蒸留器・・・・・・・・初留×1基 再留×1基
●仕込み水・・・・・・・イーサン・ビオラック川(Loch na Davieという記述もあり)
●ブレンド銘柄

ロバート・バーンズ
ロックランザ

創業当初は、上記ロックランザやグレンロサ、グレンイーサン、ロイヤル・アイランドなど、他の蒸留所の原酒を用いリリースされた経過がある。オープンから15年経過した現在は、ディスティラーのHP上の上記2銘柄については当然メインのブレンドがなされていると思われる。

ちなみにデータで創立を1991年としたのは「Misako Udo」著の「The Scotch Whisky Distilleries」にて「Established:On 11th November 1991」と確認した為。ま、良く考えれば納得することですが、会社として創立した年に蒸留所が建設され同年に蒸留開始とは当然考え難いですよね?つまり、多くの書籍で見られる創立1995年とは、あくまで蒸留開始、又は蒸留所がオープンした年ということでしょう。

【ティスティング No.121】

アイル・オブ・アラン 1995 3年物 60.3% 蒸留所詰め
First Production, Limited Edition

【色】
ゴールド。(チャート0.5~)

【香り】
香ばしい甘さのある麦芽、ニュー・スピリッツ、弱く溶剤、バニラ、シナモンやアニスの様なスパイス、ハニー、チーズの様な酸と花。トップの香りは若い原酒そのものだが、時間が経つにつれミドル・エイジ程度の複雑さを感じる。

【味、フィニッシュ】
麦わらの香ばしさとハニーなニュアンスで始まり、フローラルさを感じつつジンジャーの辛み。そして程良いタンニン分が支えて行く感じ。アフターは麦芽の甘みと花。酒精の高さのせいか切れは早いように思う。

【総評】
まず断っておくが、この度数に慣れないと上記のようなことは感じ得ないので、人によっては少々時間が必要なウイスキーかも知れない。

ま~しかし、「3年物で良くこんな複雑で美味しいウイスキーが作れたな~」と、まずは感心する。

いくら記念碑的ボトルとはゆえ、これでこそリミテッド・エディションといった所でしょう!!

無論、当時の(現在も)価格を考えるといささか疑問符も抱く所ですが、ウイスキーそのものについては、アランのポテンシャルを知る為の打って付けのアイテムだと思います。

現在の蒸留所詰めは10年を一応スタンダードとし、我が国だけでもかなり多種多様なスタイルのボトリングがなされているが、プライベート・ボトルの類や国別を考えたら一体何種類あるのか皆目見当が付かない。

ボトラー関係は無くはないものの、上記のことを考えると案外少ない部類。恐らくプライベート・ボトルとして蒸留所が詰めてることが原因だと思うが、ボトラーならではのアプローチも今後は期待したい所だ。

関係無いが、ウチの店とオープンが同年なので私も思い入れがある蒸留所の1つで、ミドルカットが少ないことに起因する綺麗な酒質がゆえ信頼も厚い。また、これからが熟成のピークになって行く時期なので益々注目の蒸留所と言えるでしょう。

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