ハイランド地区N
【N】 NORTH PORT / ノース・ポート
*「Brechin / ブリーキン(又はブレヒン、ブレチン)」などの表記あり
●ウェブ・サイト・・・・なし http://www.diageo.com/ http://www.singlemalt.jp/
●所在地・・・・・・・・Brechin, Angus
●創立・・・・・・・・・1820年
●閉鎖・・・・・・・・・1983年
●所有者・・・・・・・・Diageo Moet Hennessy (旧UDV社)
●発酵槽・・・・・・・・?×?基
●蒸留器・・・・・・・・初留×1基 再留×1基
●仕込み水・・・・・・・リー湖の水
●ブレンド銘柄
スチュワーツ
グレン・デュー
ヘザー・デュー
*ハッキリした時期は分からなかったが、何れにせよSMDの子会社にて生産されていた経緯があるようだ。スチュワーツは現在も生産されているようだが、ブレンドに関しては既になされていないと見るのが妥当だろう。
グレン・デューはヴァッテッド・モルト・ウイスキーで、ブレンデッドのヘザー・デューと同時期にリリースされていたみたいだが、詳細に関しては今の所どちらも不明。結構古い銘柄みたいだが・・さて??
【ティスティング No.107】
ノース・ポート(ブリーキン) 18年熟成 1976-1995 61.4% ケイデンヘッド詰め
Cadenhead Authentic Collection
【色】
黄色の強い白ワイン。(チャート0.2~0.3)
【香り】
藁、青草、麦芽、レモン・シャーベットと少し溶剤。蜂蜜の様な甘さ、香ばしさ、酸も感じる。
【味、フィニッシュ】
少し酸を帯びた麦芽そのものの甘さが藁の特徴を備えた形で感じる。続いてほろ苦さがやってくるが、酒精の強さゆえか切れ上がりが早い。18年熟成ながら樽の影響は殆ど見られず、アフターまで変化が少ない味わいだ。
【総評】
「こ、これは!!」と、いったノース・ポートに私は出会ったことが無いが、恐らく年代やボトラーにより相当個体差がある銘柄だと思う。また、一応オフィシャルとして近年オーナーからリリースされた経緯はあるが、その評価もマチマチではないだろうか?
今回のボトルはケイデンヘッドの95年詰めの物で、18年という頃合の良い熟成期間で期待も膨らむって所ですが、その酒質は熟成感の少ないシャープなスタイル&面白みも少ないので、胸を張って勧めれる訳も無く、やはりバック・バーの肥やしと化しておりました(苦笑)。
83年閉鎖蒸留所なので貴重といえば貴重ですが、ポートエレン(同83年閉鎖)と同じような扱いは今後も一切無いと思います。しかし、現在出荷が極端に少ないのでモルト・ジャンキーであれば今のうちに1、2本は手元に置いときたいって所でしょうかね~・・・多分(笑)。
ちなみに呼び名ですが、1823年にブリーキン(又はブレヒン、ブレチン)蒸留所となり、1839年にノースポートと改められたと記述があります。
P.S とりあえず暫定復帰しました。今後とも宜しくです!!
#ハイランド