FULLER”S GOLDEN PRIDE 8.5%
クリスタルモルトを拠所として、ホップは鼻孔で鮮明にキャラクターを描く。
ESBと比べ、色合いは同程度、しかしながら泡立ちは明らかにクリーミー。
期待通りのボリューム感、幾らかのベリーと充実した甘みを力強く押し込んでホップの苦味が広がる。
洗練されたフラーズの香味を守りつつも、冒険を忘れない。
揺るぎない知性と僅かな野心。
もちろん期待を裏切らず、長いフィニッシュを楽しめます。
個人的には、炭酸が抜けかけた頃でもバランスを崩すことはなく、むしろ、いっそう香味の展開を感じやすくなるあたりも、素晴らしいと思います。
このゴールデン・プライドもまた「ビールのコニャック」と評されるビールのひとつですが、このビールをそのように賞賛したのは故マイケル・ジャクソン氏でした。