近頃は、ラム飲みをさぼっている。
理由は特にあるわけではなくって、
帰り道の不都合さで美味しさの余韻が損なわれるのを、
多分、どこかで意識しているだけだろう。
でも、あのウィスキーにはない、
独特の味わいを忘れるほどに離れては、
せっかくの経験がもったいないから、
少々の不都合なんて気にせずに、行こう。
っていうか、行くぜ!
いい感じの寄り道ルートも考えたし。
で、残っているものは棚卸ということで、
少し、ラムシリーズを。
Des Antilles 1960s? 40% 750ml Bar-Bieri-Padova
赤い果実の崩れたエロい方向。
しかし40度にしては、ドライに支えられて、
そちら向きに完全には流れては行かない。
むせる花を穏やかに薄めて。
鼻から入る或いは燕下時の香りはよい。
ドロドロよりはサラサラだけど、
徐々に据えたトマトジュースが高まって、
それは良い方向に嬉しい感じ。
残り香は唐辛子なスパイスに、焙煎したコーヒー豆。
Des Antilles、アンティーユ諸島。
ラベルにもこの地域が描かれていますが、
具体的には、どの島の蒸留所でしょうか?
ラムでは、マルティニークの古酒に時折みる、
醸造酒を交えたようなエロさ、
もしくは、ジャマイカの短熟古酒の面白さ、
この辺りが好みですが、
このエロ旨はいい感じでした。
では、ごきげんよう。
#Antilles