さぁ、大晦日。
年越しそばも、てんぷらを揚げてお腹一杯食べました。
後はまったりと、新年を待ちましょう。
さて今年一年の締めくくりですから、
何か新しいボトルを開栓して、気分を高めてみました。
さぁ、最後の一杯はWhiskyNotesで"Terrific"と称されたGlengrantです。
Glengrant 39yo 1972 53.2% TWA-PD for "spirits in the sky", EX-Sherry-Wood
鼻腔を刺す鋭い香りは、スパイス、オレンジ、樹脂、チョコ、味醂干し、和紙。
味わいもしっかりと、干しブドウ、干しアンズ、ダークチェリーをドロりと煮詰めて。
花、蜂蜜、ビターチョコ、唐辛子、赤ワイン、ハッカ。
皮の苦みを伴って蜜柑或いは金柑。
僅かにバニラ。金属的な酸味。
肉々しいわけではないが、燻製のハムも僅かに。
上顎からウィスキーが揮発する際に、
強くチェリーを残しつつ辛めのミントの余韻。
非常にシャープな花と果実は、濃厚でありながらフレッシュな
矛盾を内包して楽しませる。
鋭利な先端で刺すようでありながら、濃厚で強い味わいが広がります。
枯れ系のこなれた味わいではなく、ビリビリと攻めてきます。
KaruizawaやGlendronachのように、The Sherryな味わいを存分に見せつつも、
フレッシュな花と赤い果実が対極で存在感を見せます。
締めにふさわしい一杯が出たところで、
では皆様、良いお年を。
#Glengrant