今年もあとわずか。
ボトルはこれで最後。
シングルモルト17年。
フラッグシップといえるでしょう。
憧れであり、買う勇気がなかなかありませんでした。
しかし、閉鎖というのはこのタガをはずすには
十分すぎる程ショッキングな出来事でした。
箱の裏に説明がありますのでご紹介します。
『昭和51年、国産ウイスキーで初めてモルトウイスキーとして
発売した「軽井沢」。発売以来、「樽熟成の豊かな味わい」
にこだわり続けています。発売当初に使用していたモルト
原酒の中から熟成31年原酒を初めとして、貯蔵17年
に至るまで、歴代の職人達の手により製造された原酒を
ブレンドしました。』
初のモルトウィスキー。
よっぽどの自信がなければ成せない偉業ですよね。
ちなみに、昭和51年はnikkaの『鶴』が
発売された年でもあります。
片やシングルモルト。片やブレンテッド。
最高峰対決が市場で繰り広げられたのでしょう。
テイスティングすると長熟の樽香が広がります。
広がるシェリー香はマッカランと似ている気がします。
このあたりはカスクストレングスの10年代では
感じられませんでした。
硫黄はシェリーの奥に引っ込み、香りの複雑さが
増していましてノージングが難しい・・・
プレートはモルトの甘みとオイリー。
若干の苦味を残してフィニッシュは短め。
最近新発売されているウィスキーとは
ちょっと性格が異なる、無骨な印象を受けます。
だけど、骨太さが実に心地いいです。
締めくくりにふさわしい、すばらしい一杯です。