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Remember 軽井沢(16)

今年もあとわずか。
ボトルはこれで最後。

シングルモルト17年。
フラッグシップといえるでしょう。

憧れであり、買う勇気がなかなかありませんでした。
しかし、閉鎖というのはこのタガをはずすには
十分すぎる程ショッキングな出来事でした。

箱の裏に説明がありますのでご紹介します。
『昭和51年、国産ウイスキーで初めてモルトウイスキーとして
発売した「軽井沢」。発売以来、「樽熟成の豊かな味わい」
にこだわり続けています。発売当初に使用していたモルト
原酒の中から熟成31年原酒を初めとして、貯蔵17年
に至るまで、歴代の職人達の手により製造された原酒を
ブレンドしました。』

初のモルトウィスキー。
よっぽどの自信がなければ成せない偉業ですよね。
ちなみに、昭和51年はnikkaの『鶴』が
発売された年でもあります。
片やシングルモルト。片やブレンテッド。
最高峰対決が市場で繰り広げられたのでしょう。

テイスティングすると長熟の樽香が広がります。
広がるシェリー香はマッカランと似ている気がします。
このあたりはカスクストレングスの10年代では
感じられませんでした。
硫黄はシェリーの奥に引っ込み、香りの複雑さが
増していましてノージングが難しい・・・

プレートはモルトの甘みとオイリー。
若干の苦味を残してフィニッシュは短め。

最近新発売されているウィスキーとは
ちょっと性格が異なる、無骨な印象を受けます。
だけど、骨太さが実に心地いいです。

締めくくりにふさわしい、すばらしい一杯です。

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