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明けない夜がないように・・・ Longmorn 1964 Old Master”s

 今週末は家族サービスでした。
 運転は少し疲れましたが、道路が空いていたので、
 それほどでもなく。
 みんなに楽しんでもらえたのなら、
 それがむしろ自分への癒しになって、
 情けは人のためならずな感じ。

 さて、台湾で購入して以前に紹介しました、
 James MacArthur、Old Master'sのLongmorn
 これが2000とラベルに描かれましたmillenniumボトルと
 同じなのか違うのかが気になりまして、
 自分でググってみたり、
 usukebaのひさしさんの力を借りたりしましたが、
 今のところ不明なままです。

 じゃ、どうするか。
 それは飲むしかないでしょう。
 飲んで何かが分かるのか?
 そりゃどっちでもいいんですよ。
 おいしいウィスキーが飲めさえすれば。

 明けない夜がないように、我が家に開けない瓶はないのだから。
 なんのこっちゃ。

 Longmorn 35yo 1964-99 57.5%, #3787, JM Old Master's, Sherry
  鼻を近づけるとじわじわとアルコールの刺激。
  蜜の甘さ、木材、澄んだ鰹だし。
  梨、葡萄(ジュースではなくデラウェア~マスカットの実)、
  切ったばかりの林檎、シトラスの香り。
  口に含んで上顎にビターオレンジ、グレープフルーツの
  やや苦みを含んだシトラスが明確に。
  そして同じく上顎を中心にドライなピート、
  温めた木材、あるいは樹液。
  揮発に従って、非常に強く明瞭な塩気。
  一方で舌にややコクのある砂糖あるいは精製された蜂蜜の甘さ。
  鼻と喉の両方から、シトラスの香気がアルコールと共に、
  始めシャープに徐々に分厚く戻ってくる。
  熟成の長さは濃厚さではなく、
  果実、木材、甘さ、ピート、塩気などの
  尖りがちに主張する味わいを、
  発散することなくまとめ上げているところに感じる。

 これはまた、Longmornなのでしょうか?
 ブラインドなら当てる自信がありません。

 開栓直後ですが、シャープに心地よい苦みを持ったをシトラスが
 クリアで強く、かつ明瞭に伸びます。
 一方でドライなピート(これは樽の強さと混同?)と塩気が、
 さらに緊張を増すように引き締めていきますが、
 ザラメやクセの無い蜜の甘みが、
 ギスギスさせることなく、バランスを保ちに行きます。
 戻りも切れ味の良い果実感がブァ~と来て、
 非常に楽しめます。

 苦みが苦手な方には向かないかもしれませんが、
 苦みや塩気に対して甘みや果実、木材のバランスが楽しめる方には、
 かなりいい感じではないでしょうか。
 
 で、何が分かったか?
 何にも分かりません。
 まぁ、良いんですよ、開栓からおいしく楽しめたんですから。

 では、ごきげんよう。

#Longmorn

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