もうちょっとオールドブレンディッドを続けようかと思ったのですが、
飲みに行けない日々が続きますと、
自転車操業のネタ探しでは、もう枯渇してしまいました。
じゃ、モルトに戻れば良いじゃないか。
こんなにしびれるモルトの紹介がまだなんだから。
Caperdonich 18yo 1977-96 57.7% Cadenhead Authentic Collection
香りには若干の革とゴム。
しかし口に含むと素晴らしいシェリー。
赤い果実、スパイス、樽の強さ。
圧倒的に迫って来る。
溢れるベリー系ドライフルーツ。
味醂干し、照り焼きのタレ。
残り僅かになっているが、
アルコールが幾分飛び、同時に雑味が上手く抜けて、
熟成年数に比して非常に上品に仕上がっている。
荒々しいのに優雅な、一杯で満足のできる完成度。
素晴らしい。
ドーンと圧倒的な味わいです。
"Matured in an Oak Cask"とありますが、
しっかりシェリーです。
弊ブログでは、Cd-ACのTamdhuやSestanteのGlenlossieを思い出す、
大鉈で辺り一面の草木をなぎ倒すような、
破壊的なまでに圧倒的な力の短~中熟成の味わいです。
こちらのお店では、もうあとわずかを残すばかりで、
「後は、自分が楽しもうかな」
とマスターがおっしゃっていました。
でもまた縁があれば、いつかどこかのお店で再会出来るでしょう。
では、おやすみなさい。
#Caperdonich