オールドボトルであるだけで、
無批判に礼賛してはいけないでしょう。
むしろヒネやアルコールの抜けに香りの蒸散など、
ボトルの管理状態の悪さによるもの、
あるいは経年の間の意図しないものに起因する劣化が、
風味を損ねることも少なくないかと。
しかし、それを踏まえてもなお、
オールドの短熟には心惹かれるものがあります。
比較的単純な味わいの物が多く見受けられますが、
その分ストレートにウィスキーらしさを存分に感じ取れますから。
その前では、オールドだろうとニューリリースだろうと、
長熟だろうと短熟だろうとなんでもいいじゃないか。
おいしいウィスキーがのみたいんだろう?
って言われている気分です。
今日は、オールドのGlenburgie、
ビンテージ表記の無い方の5年です。
Glenburgie 5yo 1970s? 40% 75cl Soffiantino Import
オールドの短熟らしく伸びやかな麦。
湿気を残した焼きたてのパン。
素直さを妨げるように若干の苦味を伴った煙。
ローストしたアーモンド。ただし塩気は無い。
乾燥させた赤い果実。
木材感は生木と暖めた木の混じりあったところ。
鰹節、精製した蜂蜜。
やはり、素直にいいです。
しかし、このボトルは若干単純な麦らしさだけでなく、
ちょっと複雑な風味を連れています。
俺たちゃそんなに単調じゃないんだよって、
釘を刺されたようなそんな感じがしました。
はははっ、まぁ良いんだよ、美味しければ何でも。
では、ごきげんよう。
#Glenburgie