バランス良く、長熟と短熟の両方の良さを併せ持ち、
力強さに繊細さ、枯れにクリアな果実、万能だなぁ~。
だけど、もう少しいずれかの方向をはっきり示してほしい。
そんなのは贅沢ですか?こんな美味しいモルトを前にして。
The Bottlers、19年のCaolilaです。
Caolila 19yo 1981-00 62.6% The Bottlers #519 Refill Sherry Butt
短熟と長熟の間。
ピートに行き過ぎず、枯れて酸味に倒れずバランスを取る。
最初は度数も高さが強くピートと共に迫って来るが、
圧倒される直前に切れあがるので、
他の味を楽しみに行くことが出来る。
オレンジ、グレープフルーツ。
熟成したハムは酸味を連れるが、
ヨーグルト感も控えめで酸味はさほど強くない。
ピートと果実やその他の味わいがそれぞれ強いが、
折り合いを付けてバランスする。
それは度数の高さの所以なのか?
加水して確認をしなかった。反省。
いや~、非常に美味しいです。
アルコールのアタックに味の強さ、しっかりです。
一方でシトラスと酸味の融合は他の香味を連れて、
複雑に練れていきます。
素晴らしい、素晴らしいんですが、
欠点の無さを目指したような、
もっと突き詰められるのに、
その一歩手前で落とし所を見つけるような。
そんな、ちょっともったいなさを感じて、
もう少し行って欲しかったなぁ~と、
わかった風な感想を述べてしまった。
そんな、美味しくも考えさせられる一杯でした。
では、おやすみなさい。
#Caolila