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自家製フィニッシュ Benriach

 あー暑かった。
 延期されていた幼稚園の運動会。
 9年連続9回目(甲子園の常連校の様な・・・)で、
 最後の1回が終わりました。
 娘にとっては父・母・兄妹x2・祖父x2・祖母x2・曾祖母・
 叔父・従姉・ご近所のおじさんおばさん、そうぜい13人のギャラリー。
 にぎやかに応援してもらって、嬉しかったようです。

 さて、本日はBenriach強化期間、サンプルシリーズ第2回です。

 フィニッシュ物の味わいは、
 原酒を生かしてさらにその実力を引き出すのか、
 原酒の欠点を隠すために覆いをかぶせるのか。

 フィニッシュ物に対する考え方を、改めて問われたような1杯でした。



 Benriach 14yo 1994 53.5% #4023 New Wood Oak Barrel, exclusive for Germany,
                ”4 weeks finished in 3 litter port wine cask”
  色があからさまにポートフィニッシュ。
  香りは甘いポート樽の香りが、若干のセメダインとサロンパスを隠す。
  いぐさと紅茶の香りも。
  口に含んで、喉の奥からグレープフルーツとオレンジのシトラス。
  砂糖をかなり入れた紅茶。
  磨いた新しい木材。
  生姜、カレー粉、黒コショウ。
  後半からパイナップルとビタミン剤。
  革製品の味・香りと、畳の余韻を残していく。
  初めから終わりまで、鼻から口、さらに喉まで、
  全部がポートフィニッシュ味で支配される。

 ドイツ向け新樽のボトルを小さなポートワイン樽に入れた、
 自家製フィニッシュの実験品を分けてもらいました。
 4週間のフィニッシュは、さて、見事にウィスキーをポート味に染め上げています。
 またこれが非常にしっかり味付けされていて、元の味を覆い隠してはいるのだけれど、
 悔しくもおいしいと思える味わいになっています。

 Benriachにこういう味を求めているのではないけれども、
 あー、こうやってフィニッシュ物の味が作られるんだと、
 なかなか興味深い実験品を味あわせていただきました。

 うーん、ある意味おそるべき一杯。

 では、おやすみ・・・はまだまだ。
  

#Benriach

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