MENU

こってりに見せて上品 Glenfarclas

 えー、ブラインドで。
 私:「うーん、ニューポッドな味わい。で、ピート。Kilchoman?」
 お客さん「うーん、蒸留所はT?」
 答え「はい、2004蒸留のTです」

 北ハイランドじゃん。Peatedっていってもさぁ。
 あちらのお客さん、一発で蒸留所当ててるし。

 よし、次。
 私:「うーん、石鹸系のパフューム、オールドの気配。フィディック、ギリー?
    80年代のボウモアにしてはピート・ヨードがないなぁ」
 答え:「特級のバーボンです」

 バーボンは15年ぶりぐらい?かなぁ。
 って、酒の種類が違ってるし。
 だからダメだって、味がわかんないんだから。
 オールドのマッカランとアルマニャックを間違えるくらいだし。

 まぁ良いんだよ。何が良いんだか知らないけど。
 今日は私の家族みんなにとって大事な人が、無事だったとっても良い日。
 明日はパーティーだよ。

 で、今日は・・・



 Glenfarclas 35yo 1971 54.9% dalriada modern masters speyside region
  香りと口に含んでの第一印象は、しっかりとシェリー熟成。
  しかし、酸味のある果実が程よい濃度で伸びやか。
  エグ味や硝煙なバシバシのシェリー系とは違い、後口はサッパリと。
  スパイスも強くなく、若干のチョコ感があるくらい。
  ベリー系の赤ワイン、干しブドウ、フレッシュとドライの間のチェリー。
  わずかの煙。
  最後まで、柔らかだけどしかっりとしたフルーツが戻ってくる。
  香り、味、口内での滑らかさ、全部が上品。
  しかし、蒸留年、熟成年数を若さも兼ね備える。
  締めに良さそうな逸品。

 うーん、良いですね。
 最初は、あっ、シェリーと思ったけれども、非常にフルーティで伸びます。
 熟成による複雑さとまろやかさと持ちつつも、
 酸味のある果実の伸びが若さを醸し出します。
 グラントで良く出会うような、バランスの良いシェリー熟成。
 満足の味わい。ラベルもまた良いですよね。

 では、おやすみなさい。
  

#Glenfarclas

この記事を書いた人