モルトを飲み始めたのはいつからだろうか・・・
高校を卒業して幾分、90年代頭、始まりは心斎橋の交差点からやや北東の店だったと思います。
ここはSignatoryのDumpyと、Cadenheadの黒Dumpy、それにピンクライオンのGlenlivetなんかをよく扱ってました。
当時は近所にバーも併設して、酒屋直営ならではに、手ごろにいろんなモルトが飲めました。
この酒屋では、高校の同級生の女の子がレジでバイトしてたこともあったっけ。
SigのDumpy、60年代蒸留の20歳代後半のボトルは、入荷時の高額な札から半年位で半額になるので、それを狙ってました。(元値が結構なので半額でもいい値段でしたが)
レジに持っていったら彼女がいて、
「贈り物にすんの?」
って聞くから、
「自分で飲むに決まってるやん」
って答える。
そしたら、
「学生の分際でー」
とお説教。男の子相手でも、そういうタイプだったよね。
コレクターではないので、当時このお店で買った、SigのDumpy、Cadenの黒Dumpy、ピンクライオンはすべてのみ尽くして、跡形もありません。
まるで絶滅した野生動物のように、Sigの最後の2本のラベルだけが皮のように残っています。
「今、当時のボトルが残っていたら一本でX万円なんだけどなー」
と、嫁さんに言ったら、
「飲んでおいしかったんやろ。ならそれでいいやん」
て。
350mlの缶半分のビールでレロレロになる、私のモルトに白い目を浴びせる妻が、一瞬酒の神様に見えました。
では、おやすみなさい。
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