このバーの燻製は非常にうまい。
チーズや鴨、鶉卵のような定番ものも良いけれど、特に魚介のものが格別。
水分をまだ少し残したままのスモーク。
日持ちという意味では足りないのだろうけれど、味という意味では最適なところ。
この日は、ししゃもと真珠貝の貝柱、小エビ。
前には、ホタルイカやたらこもいただいた。
アジもあるらしい。
これにアイラを。若くピーティーで、荒いけれど引き締まったのを持ってくれば至福。
でも、何故か今回はProvenanceを。
Ardbeg 23yo 1974-1997 Provenance
いきなり引き締まったピート、ジンジャー、胡椒、シトラス。
いずれもが明確に立ち上る。
紅茶が来たと思ったら、バニラの香りとオイリーとはいかないクリーミーな舌触り。
少しの革とシナモン、燻煙。
非常に複雑で面白い。
各々の味が明瞭であるにもかかわらず、孤立せず、うまく混ざり合って一つの味を作り出している。
フィニッシュも、バニラ、ピート、紅茶、少しカルダモン、苦味のないシトラスで長い。
何年ぶりかなぁ、非常にうまいです。まとまりが良いけれど上品過ぎないところが絶妙。
ピートが効いているけれど、荒れて他の味を損ねることなく、引き締めの役割を果たしています。
これで、貝柱とししゃもの燻製を合わせたら・・・うわぁ、うまっ。
なんて贅沢な組み合わせ。
次は、Bowmore 1969 Peerlessに行こうとしたけれど、売り切れてしまっていて残念。
そりゃ、あの値段だから完売も当然か・・・ちぇっ。
最後は、これもまた格別なモスコミュールで締め。
相変わらず、これも美味しい。
(ここのジンジャーは非常にエッジが立っているので、”+Coke+Ron-Zacapa”で(ライムをレモンにするも良)作ってもらっても非常に美味しいです。”Cuba libre”より喉に効く感じなので、”Guatemalan Alouatta”って、勝手に呼んでます。)
今日も写真はなしです。
ここは、HPもブログもないので、私が写真を撮ってブログに載せることもなかろうと。
あー、しかしうまかった。
では、おやすみなさい。
#Ardbeg