オールドらしいブレンデッドって、どうであればらしいのだろう。
前にも書いたけれど、私はオールドボトルには明るくない。
だから、その筋に詳しい人が求めるものとは違うかもしれないけれど、自分の求める感じは、自分の匂いのする毛布にくるまったときの様な、こもっているけれども懐かしいような優しさ。
非常に抽象的だけれど、力を抜いて、分析的に飲むのではなく、ホントにお酒に身を任せるように、味わうというより感じるように飲む。
このウィスキーもそんなお酒。
Braemar 5yo 43% 75cl for Italy
70年代なのか80年代なのか、それもよくわからない。
5年熟成とは思えないまろやかさ、それは原酒の持つうまみというよりも、オールドのなせる技と思われる。
べっ甲飴、蜂蜜、紅茶、少し蜜柑。
埃のついた古いタンス、すこし草と線香様の香料。
それらはどれも淡く、複雑というには遠く及ばない。
けれども、へたってはいないが充分に角の取れた枯れ具合のバランスが絶妙。
いやー、テイスティングはどうでもいい。
心と体をリラックスさせて、波に揺られるように身を任せると、体に勝手に染み込んでくるよう。
はじめて飲むのに、とても懐かしい、そんなウィスキー。
では、おやすみなさい。
#Braemar