昭和町、恐るべし。
ここに寄る前に2杯飲んでいたので、3杯でいいなぁと思っていたら、6杯(Bowmoreはハーフなので)も。
このラインナップがあの値段。
ついつい杯を重ねてしまう・・・、はっ、気が付いたらべろべろ。
へっぽこ携帯電話カメラでは撮れなかったので、今日は写真なしです。
では短評を。
Ballindalloch 1967 KB-Celtic
さすが上品なシェリー。
エグ味や臭みなく、角の取れた丸い味が、長熟のよさをしみじみ味あわせてくれる。
それでいながらオールドボトルにあるような枯れ感はなく、非常にまろやか。
一杯目がこれとは。これが締めでいいくらい。
Bowmore 1994 54.5% BBR-Retro for Maison
Bowmore 1994 53.7% BBR-Retro for Whisk-e
飲み比べ。柑橘系の香りの立ちはWhisk-eだが、口腔内にへばりついて果実やピートをしっかり味あわせる乳酸の味わいが深いのはMaison。
そのねっとりとした舌触りと、まるでハムでも食べているような肉感で、さらに複雑なMaisonが、残り香のオレンジが際立つWhisk-eを抑えて勝利かなと。
個人的には、お家にいてあるTRの1994が、オレンジ+ヨードでとても好きだけれど、また飲み比べよう。(って、そんときまで残ってるかな)
Ardbeg 17yo OB
久しぶり。何年ぶり?10年くらい?
しかし予想外にドライ。
30年やLoad-of-the-islesの様に枯れた甘みを伴った長熟感のあるものを想像していたのだけれど、それらでもなく、Very-Youngの様にぎっしりピートなわけでもなく、うーんドライ。
Rosebank 18yo 1991 46% GM for Maison
これはすごい。いや、すごい。
抜群の果実。オレンジにマンゴーなど南国フルーツ。
マンゴーだけどねっとりではなく、下の先の方で弾ける感じ。
非常に明快にエッジの立つクリアな果実で、紅茶のとの間を行ったり来たり。
少し花。スパイスやチョコ系は感じない。
これが最初の売価であの値段とは・・・。
いやー、最後まで果実。舌先でドンパッチ。(ドンパッチっておっさんなのが分かりますよね)
Inchgower 35yo 1974 57.3% Whisky-Agency
Craigellachie 25yo 1984 53.7% Whisky-Agency
どちらも素晴らしい果実。
Rosebankを飲んでなければ、諸手を挙げて絶賛のところ。
確かにInchgowerは飲み終わりに濃い目の塩を感じるが、これがハウススタイルなのかは、この蒸留所をあまり飲んでいない身には?
Craigellachieは果実に足して蜜の香りがさらにむせかえるよう。
もう酔っ払いにて、細かい味は不明。
最後はもうべろべろですね。テイスティングの態をなしていないし。
見事にせんべろでやられて、エージェンシーでとどめを刺されましたね。
いやホントに、この並び、この値段はすごい。すごすぎる。
この店への最大の不満は、自分の行きやすい場所に無い所。
だからたまにしか行けなくて、一回でたくさん飲んでしまう。
このときのも、二回に分けてしっかり味わうべきだなーと。
まぁ、うまかったんだから、それでいいのかも知れないけれど。
では、おやすみなさい。
#Others