えー、サンプル瓶も5本目で最後です。
最後は、
Longrow 18yo 1990 54.1% #178 Private Bottling
です。
最後だけBenriachではない?
いえいえ、間接的ですがBenriachにつながっています。
何故かはともかく、その味わいは、
香りは紅茶、ナッツ、和紙、グレープフルーツのわた、若干のカカオと硝煙。
アルコール感はあるがセメダイン様の癖がないので、悪くないドライな香り。
口に含むと、広がるようではないが切れ味の鋭いグレープフルーツとオレンジの皮とわた。鉄と鉛筆の芯。スパイスは胡椒がわずか、塩(潮でなく)味がかなり感じられる。
煙も圧倒するものではなく、舌の奥、のどの入り口で、非常に潔く立ち昇って消える。燻製のしつこさもない。
最後も、柑橘系のエキスが細く、強く、長く続く。
甘さを抑えたシトラスがもたらす、背筋の伸びるような潔さが、非常に印象に残る。
飲み終わってから、舌の真ん中から後ろに残る塩味を纏ったピートがしっかりと強く、これがLongrowを感じさせる。
いやー、ホントに切れ味のよい。
爆発的にフルーティーでもピーティーでもないですが、この潔さが武士道を感じさせるような。
18年という年月を考えると、賛否はあるのかもしれませんが、個人的にはいい樽を選んでるなーと思いますね。
では、おやすみなさい。
#Longrow