夏休みの日記と共に、ブログを書こう書こうとして、結局書く書く詐欺に。
仕方がないから、振り返って残しておこう。
7月終わりには琵琶湖の北西、長浜へ。
ガラス細工体験をしたいという娘3号を連れて、
黒壁スクエアというところへ。
ガラスの小さなパーツを並べて形を作り、
最終的に溶かしてアクセサリーなどにする「フュージング」を。
そして、ペン型の針で皿にエッチングする「ハンドグラヴィール」を体験。
皿に刻む絵はかなり高度なものを選ぶから、
ちょっと無理じゃないかと諫めるも、
モクモクと長い時間取り組んで、上手に完成したね。
手ふきグラスづくりは埋まっていてできなかったけれど、
それは別の機会に譲ろう。
近江牛を昼食に。
帰りは彦根でクラブハリエに寄ってお土産を。
さて、ブログをさぼっていると、
書き残すボトルが溜まりに溜まって。
なので、今日はまとめてドンとLaphroaigを。
200周年の16年、小瓶の21年、Cairdeasは2016年と30年熟成を。
Lore、80年代後半のギリシャ向け10年熟成に、アメリカ向け首ラベルが赤字の15年。
ボトラーズはSignatoryのHoop向け17年熟成と、1979年蒸留1999年詰めのBBRです。
まずは、200周年の16年ものから。
Laphroaig 16yo 43% 350ml 200th anniv Travel retail exclusive
開栓で。
意外にタール感、後から磯気。
ワタ付きグレープフルーツ。
塩キャラメル。
軽い麦感の上に唐辛子と塩辛さ。
ヨード感とシトラスが混ざり合って、燻製とネクター。
キレと強めのアタックのピートに、ジワリと包むようなシトラスミルククッキーが、
両立してると見るか、分離してると見るかで、印象は変わるかなと。
経時的にミルキーと燻製の唐辛子が混ざり合って、好ましくはあるが、
ややその味わいに支配されて、単調とも取れる。
ボトルの残り5分の1になってからでは、
ヨード、ネクター、ミルキーな感じが増して、
タールとは混ざらないが、かなり好ましい。
今の時点で瓶熟感を得ているよう。
家飲みですが、少し減ってから、
急速に好みの味わいがぐっと良くなりました。
次は同じく小瓶のFriends of Laphroaig向けの21年です。
Laphroaig 21yo -2015 48.5% 350ml FoL
華やかに伸びるレモン系シトラス。
呼応して炭を感じさせるピート。
塩気。硬質で透明な輪郭。
一方で尖り無く熟成感を見せる。
ジリジリとした粒状感或いは結晶化したような果実がいい具合。
350mlの小瓶が可愛い。
これは開けてそんなに経っていなかった時に飲んだと思いますが、
ジリジリ来る果実がピートと混ざり合って、かなり良い感じでした。
次は2016年のCairdeas、Mareira Caskです。
Laphroaig "Cairdeas" 51.6% Madeira-Cask Feis-Ile-2016
ブワリと燻煙、木炭、ヨード感。
ローストしたハム。
マデラは強く無く、表面をコーティングする程度。
シトラスはワタを連れて、苦みで締める。
ウーロン茶。固い輪郭。
キャッチーな味でドーンと先に来て、その印象で飲ませる感じ。
Madeiraのおかげでしょうか、
わかりやすい味わいですが、うまくまとめられていて、
飲みやすく、美味しいです。
次は、2008年リリースのCairdeasの30年ものです。
Laphroasig 30yo "Cairdeas" -2008 43%
注いでいる先から、香りが素晴らしい。
充実のシェリーが圧倒せずにバランスをとって、
木材甘さを下方に見せる。
厚いピートは炭も含んで、ヨードも連れて。
ビターオレンジ。
味わいの濃さに比しては、度数が少し足りないか。
それでもリッチで複雑な味わいは、充分に満足を与えてくれる。
さすがBlackラベル。
"The most richly flavoured"とは伊達ではなくリッチです。
さて次は、黒ラベルといい、
そこに書かれた"The richest of the rich"の文言から、
先の30年の廉価版でしょうか?、Loreです。
Laphroaig "Lore" -2016 48%
乾燥した、木炭のようなピートが最初にガツンと。
その下からオレンジ、グレープフルーツのシトラス。
ヨーグルト。
バッティングにより味わいの多さとバランスの同居、
若さと熟成感の同居があるが、
つかみやすい特徴を明瞭に見せるために、それは奥に潜む。
もう少しピートが全体に混じり合えば、もっと好ましいかな。
ガツンときつめのピートに多種の味わいが混ざりますが、
非常にリッチというよりは、予想外にバランスがいいかと。
次はギリシャ向けの10年。
1980年代の後半のボトルでしょうか?
Laphroaig 10yo l80s 43% 70cl Greece
少し炭のあるピートが初めに来るけれども、
行き過ぎず、角を丸めてヨード感とのバランスを取る。
ヨーグルトに缶ミカン。
噛みしめるようなミルキー。
いいですね。圧倒的ではないですが、
じわじわと噛みしめ甲斐のある美味しさです。
うれしい味わいです。
次は1980年代半ばのボトルでしょうか?
外箱はBig-Redでボトルは首ラベルにSmall-Redの15年物です。
Laphroaig 15yo m80s 43% 75cl Neck-Small-Red US
ボトルはネックのみ小赤字で、缶箱にはビッグレッドなアメリカ向けの品。
グリグリと乳製品を感じるヨードがじわりと好ましいが、
金属的な酸味と苦味が間に感じられて、瓶熟感が阻害される。
後ろから顔を見せる適度なタールは引き締めをもたらして好ましい。
オレンジ系シトラスもじわじわと。
雑味が抜けて果実がネクターのように感じられてくれば、
非常に嬉しいので、しばし待ちかな。
現状でも具合はいいのですが、まだ残量も多く、
まだまだ伸びる余地があると思いました。
さて、オフィシャルが多い中でのボトラーズは、
SignatoryのHoop向け、17年熟成のボトルです。
Laphroaig 17yo 1997-15 53.0% Hogs SV-CC for The Whisky Hoop
シトラス抑え目で、煙さとヨード強めに。
乾燥。燻煙。
酸味無くグレープフルーツ。
この日は飲んだものが多くて、コメントは短いですが、
近年のLaphroigらしさに、17年と充分な熟成もあって、
いい具合です。
さて、もう一つのボトラーズでおしまい。
こちらは1979年蒸留で99年詰めです。
BBRのBerrys' Own Selectionです。
Laphroaig 1979-99 43% #5964&66 BBR-BOS
分厚い燻煙、潮を感じて、
麦甘さを持って去りながら、トロピカルが余韻にくる。
ピートは厚いが荒くなく、ジワリと染み込むよう。
ミルクキャラメル。オレンジピール。
出っ張り無く、滑らかでまろやか。
しかし弱さやへたりはない。
次第に果実は瓶熟感と相まって、ネクターのようになり、
獣脂を練り込んだ妖しさを見せる。
オレンジ系トロピカルにミルクとピートの混ざりが好ましい。
70年代熟成に瓶内変化もうまく被さって、
良い感じの混和感の高さが嬉しい味わいです。
さあさあ、また間を空けることなく、日記もボトルも処理を進めないと。
では、ごきげんよう。
#Laphroaig