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ガラス細工 Laphroaig 16yo 200th anniv, 21yo FoL, Cairdeas 2016, Cairdeas 30yo, Lore, 10yo 80s Greece, 15yo Neck-Small-Red, 17yo 1997 SV-CC-TWH, 1979-99 BBR-BOS

 夏休みの日記と共に、ブログを書こう書こうとして、結局書く書く詐欺に。
 仕方がないから、振り返って残しておこう。

 7月終わりには琵琶湖の北西、長浜へ。
 ガラス細工体験をしたいという娘3号を連れて、
 黒壁スクエアというところへ。

 ガラスの小さなパーツを並べて形を作り、
 最終的に溶かしてアクセサリーなどにする「フュージング」を。
 そして、ペン型の針で皿にエッチングする「ハンドグラヴィール」を体験。
 皿に刻む絵はかなり高度なものを選ぶから、
 ちょっと無理じゃないかと諫めるも、
 モクモクと長い時間取り組んで、上手に完成したね。

 手ふきグラスづくりは埋まっていてできなかったけれど、
 それは別の機会に譲ろう。

 近江牛を昼食に。
 帰りは彦根でクラブハリエに寄ってお土産を。
 

 さて、ブログをさぼっていると、
 書き残すボトルが溜まりに溜まって。
 なので、今日はまとめてドンとLaphroaigを。
 200周年の16年、小瓶の21年、Cairdeasは2016年と30年熟成を。
 Lore、80年代後半のギリシャ向け10年熟成に、アメリカ向け首ラベルが赤字の15年。
 ボトラーズはSignatoryのHoop向け17年熟成と、1979年蒸留1999年詰めのBBRです。

 まずは、200周年の16年ものから。

 Laphroaig 16yo 43% 350ml 200th anniv Travel retail exclusive
  
開栓で。
  意外にタール感、後から磯気。
  ワタ付きグレープフルーツ。
  塩キャラメル。
  軽い麦感の上に唐辛子と塩辛さ。
  ヨード感とシトラスが混ざり合って、燻製とネクター。
  キレと強めのアタックのピートに、ジワリと包むようなシトラスミルククッキーが、
  両立してると見るか、分離してると見るかで、印象は変わるかなと。
  経時的にミルキーと燻製の唐辛子が混ざり合って、好ましくはあるが、
  ややその味わいに支配されて、単調とも取れる。
  ボトルの残り5分の1になってからでは、
  ヨード、ネクター、ミルキーな感じが増して、
  タールとは混ざらないが、かなり好ましい。
  今の時点で瓶熟感を得ているよう。

 家飲みですが、少し減ってから、
 急速に好みの味わいがぐっと良くなりました。

 次は同じく小瓶のFriends of Laphroaig向けの21年です。

 Laphroaig 21yo -2015 48.5% 350ml FoL
  華やかに伸びるレモン系シトラス。
  呼応して炭を感じさせるピート。
  塩気。硬質で透明な輪郭。
  一方で尖り無く熟成感を見せる。
  ジリジリとした粒状感或いは結晶化したような果実がいい具合。
  350mlの小瓶が可愛い。

 これは開けてそんなに経っていなかった時に飲んだと思いますが、
 ジリジリ来る果実がピートと混ざり合って、かなり良い感じでした。

 次は2016年のCairdeas、Mareira Caskです。

 Laphroaig "Cairdeas" 51.6% Madeira-Cask Feis-Ile-2016
  ブワリと燻煙、木炭、ヨード感。
  ローストしたハム。
  マデラは強く無く、表面をコーティングする程度。
  シトラスはワタを連れて、苦みで締める。
  ウーロン茶。固い輪郭。
  キャッチーな味でドーンと先に来て、その印象で飲ませる感じ。

 Madeiraのおかげでしょうか、
 わかりやすい味わいですが、うまくまとめられていて、
 飲みやすく、美味しいです。

 次は、2008年リリースのCairdeasの30年ものです。​

 Laphroasig 30yo "Cairdeas" -2008 43%
  注いでいる先から、香りが素晴らしい。
  充実のシェリーが圧倒せずにバランスをとって、
  木材甘さを下方に見せる。
  厚いピートは炭も含んで、ヨードも連れて。
  ビターオレンジ。
  味わいの濃さに比しては、度数が少し足りないか。
  それでもリッチで複雑な味わいは、充分に満足を与えてくれる。

 さすがBlackラベル。
 "The most richly flavoured"とは伊達ではなくリッチです。

 さて次は、黒ラベルといい、
 そこに書かれた"The richest of the rich"の文言から、
 先の30年の廉価版でしょうか?、Loreです。

 Laphroaig "Lore" -2016 48%
  乾燥した、木炭のようなピートが最初にガツンと。
  その下からオレンジ、グレープフルーツのシトラス。
  ヨーグルト。
  バッティングにより味わいの多さとバランスの同居、
  若さと熟成感の同居があるが、
  つかみやすい特徴を明瞭に見せるために、それは奥に潜む。
  もう少しピートが全体に混じり合えば、もっと好ましいかな。

 ガツンときつめのピートに多種の味わいが混ざりますが、
 非常にリッチというよりは、予想外にバランスがいいかと。

 次はギリシャ向けの10年。
 1980年代の後半のボトルでしょうか?

 Laphroaig 10yo l80s 43% 70cl Greece
  少し炭のあるピートが初めに来るけれども、
  行き過ぎず、角を丸めてヨード感とのバランスを取る。
  ヨーグルトに缶ミカン。
  噛みしめるようなミルキー。

 いいですね。圧倒的ではないですが、
 じわじわと噛みしめ甲斐のある美味しさです。
 うれしい味わいです。

 次は1980年代半ばのボトルでしょうか?
 外箱はBig-Redでボトルは首ラベルにSmall-Redの15年物です。

 Laphroaig 15yo m80s 43% 75cl Neck-Small-Red US
  ボトルはネックのみ小赤字で、缶箱にはビッグレッドなアメリカ向けの品。
  グリグリと乳製品を感じるヨードがじわりと好ましいが、
  金属的な酸味と苦味が間に感じられて、瓶熟感が阻害される。
  後ろから顔を見せる適度なタールは引き締めをもたらして好ましい。
  オレンジ系シトラスもじわじわと。
  雑味が抜けて果実がネクターのように感じられてくれば、
  非常に嬉しいので、しばし待ちかな。

 現状でも具合はいいのですが、まだ残量も多く、
 まだまだ伸びる余地があると思いました。

 さて、オフィシャルが多い中でのボトラーズは、
 SignatoryのHoop向け、17年熟成のボトルです。

 Laphroaig 17yo 1997-15 53.0% Hogs SV-CC for The Whisky Hoop
  シトラス抑え目で、煙さとヨード強めに。
  乾燥。燻煙。
  酸味無くグレープフルーツ。

 この日は飲んだものが多くて、コメントは短いですが、
 近年のLaphroigらしさに、17年と充分な熟成もあって、
 いい具合です。

 さて、もう一つのボトラーズでおしまい。
 こちらは1979年蒸留で99年詰めです。
 BBRのBerrys' Own Selectionです。

 Laphroaig 1979-99 43% #5964&66 BBR-BOS
  分厚い燻煙、潮を感じて、
  麦甘さを持って去りながら、トロピカルが余韻にくる。
  ピートは厚いが荒くなく、ジワリと染み込むよう。
  ミルクキャラメル。オレンジピール。
  出っ張り無く、滑らかでまろやか。
  しかし弱さやへたりはない。
  次第に果実は瓶熟感と相まって、ネクターのようになり、
  獣脂を練り込んだ妖しさを見せる。
  オレンジ系トロピカルにミルクとピートの混ざりが好ましい。

 70年代熟成に瓶内変化もうまく被さって、
 良い感じの混和感の高さが嬉しい味わいです。

 さあさあ、また間を空けることなく、日記もボトルも処理を進めないと。
 では、ごきげんよう。

#Laphroaig

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