蒸留所の裏手には、なだらかな丘が広がっています。遠くに、昔あったウルフバーン蒸留所の廃墟がわずかに残っているのが見えます。
その丘の上から流れているのが、ウルフバーンの川。泉を水源としているそうですが、あまりの小川ぶりに驚きました。それこそ、子供が遊びでジャンプして、飛び越えられそうくらいです。
普通、この水量では蒸留所を建てようとは思わないでしょうね。仕込み水だけならともかく、冷却水は到底賄えないですから。
キャパドニックから持ってきた巨大な貯水タンクは、この小川の水を貯めて蒸留を可能にするために必要だったわけです。同時に、冬季の凍結対策にもなるとのこと。
水の確保は、スコットランドのどこの蒸留所でも、大事なテーマなんですね。
つづく