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Wolfburn ウルフバーン蒸溜所 レポート #2

私たちを出迎えてくれたのは、製造責任者のシェーンと、経営者のアンドリュー。

シェーンは若そうに見えるのに、ウイスキー業界で幾つかの蒸溜所を渡ってもう23年のキャリアを積んでいる、バリバリの叩き上げ。アンドリューは規制の厳しい英国に嫌気が差して、海外の新天地に移住してビジネスをしている野心あふれる起業家。

ふたりが作り上げたのは「何もないところからたった10分で企画した」と自称する、モダンながらもウイスキーを手作りする蒸溜所。コンピューターで管理されるのは、お湯を沸かす温度くらいのものだとか。

製造設備は、ご存じフォーサイス社の手によるもの。彼らは、全く新しい蒸溜所をつくる機会に恵まれないので、今回は大喜びだったのだそうです(笑)

1月末から稼働したばかりの設備は、一部の中古品を除けば、まだ新しくピカピカでした。特に当日は蒸留も行っておらず、ポットスティルを磨いているところでした。

後でも感じることですが、彼らには独特のモダンな美学があるようです。ひとつひとつが、伝統的な蒸溜所とは違う類のアーティスティックな雰囲気を醸し出しています。

ダークグレーを基調としながらも、アクセントとして赤を取り入れていたり、他では見られない面白いセンスですね。

そして彼らの美学は、デザインだけでなく、会社の設立経緯にもありました。

つづく

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