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■帰ってきたポートエレン 


ポートエレンカスクの、
辛口の底で重低音の拡がるようなピーティなワンショットが忘れられなくて、
それがつい先日の出来事のような気持ちのまま、
既に10年以上の月日が流れた。

その後CLUBでは、このダグラスマッキボン社の、
「PROVENANCE」(起源・由来)ボトルがいくつか常備されていたが、
その個性の源流に想いを馳せる会員は少数派であった。
もちろんそれは、ディステラリー操業末期の、
いまイチなボトルの所為であった事にもよるのであろうが・・・。

しかし、そうこうしている内にこの数年、
ポートエレンも、1983年のファイナルイヤー物が出回りはじめた。
そしてどのボトルも、希少価値を謳って、
バイヤーの実感するプライス感の3倍ほどの価格が設定されている。

まあ、いろいろ名残を惜しむのはいいけれど、
ここはまず、けっこうハズシ続けた過去をもつ、
プロヴェナンスボトルに筋をとおしてセレクトするのも、
シングルモルトへの、ひとつの愛のカタチなのであろう。

■「PORT ELLEN 」1983 Spring -2010 Winter 26YEARS (PROVENANCE) 
  来週CLUBへ届けます。

#■MALT WHISKY

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