――あっ、いけねえ。
アクセス狙いで、オオカミ少年みたいなブログ書いたら、
即、かる~く4万アクセスを超えてしまった。
取り急ぎ、はやく、別な記事をかぶせて、またいつものように、
アクセスの少ない、マイナーな「RYU’S CLUB NEWS」に戻ろうと思う。
――それで、昨晩娘と、久しぶりに「回転鮨」へ行ったら、
けっこう繁盛していて、RYU‘S CLUBとは大違いだ。
カウンターでメニューを見ると、
みんなSETモノをオーダーしているのがわかった。
これは、けっこうイケている。
そのせいか、干からびた回転鮨は、虚しく空回りを続けているではないか。
・・・そうか、バイヤーも真似して、
セット物でモルトを紹介します。
題して、新春『シングルモルト三連福セット』
■Aコース「RYU”Sモルト入門セット」
―――かのマイケル・ジャクソン先生は、その著「モルトウイスキーコンパニオン」で、
《モルトの本当の香りと味を習得したいと願う初心者は、
幾晩か12年物の『グレンデベロン』と共に過ごすべきだ。》(土屋希和子訳)
と申しております。
――当クラブでは、
幾本かの優れたボトラーズ物の『マクダフ』(グレンデベロン)がありますが、
マイケル先生のおっしゃられる意味は、
大麦麦芽の風味をシッカリと舌に記憶しようでないか。と受け止めましょう。
――そして、スペイサイド上流リベット川のさらに上流の『タムナヴ-リン』。
軽くエレガントな一本は、流通も少なく、意外と知られていませんから、
初心者の一つ覚えで、けっこう「モルト通」ぶれると思います。
―――そして、ご存知『ローズバンク』。この花と動物シリーズも、
不朽のロングセラーですが、ローズバンクとしては、
どこまで樽があるのかと思うと、
まあ、この辺で、「花と動物」のローズバンクも
シッカリと味わっておきたいものです。
以上、飲みやすさの「モルト三連福」で、アンタもモルト通だ。
■Bコース「アイラカスク入門セット」
――呑ベイの家系かどうかは、飲んだことの無いアイラモルトを口に含んだ瞬間、
「これはイケル」と舌が反応するかどうかで、おおよそ判る。
これを、「消毒臭い」とか言わないで、ムム・・と、そのヨード香の奥の、
海の旨味を記憶の何処かに留める方は、育ての親に感謝しなくてはなるまい。
だからといって、モルトといえば、「アイラ」「アイラ」では、ちょっと淋しいモノがある。
ここは、一旦冷静になって、アイラカスクの特性をじっくり味わうのも、
冬の夜のひととき、初心者のたしなみなのである。
1)ボウモア1997 57.4度
2)ブナハーブン1997 54.5度
3)ラフロイグ 1998 61.8度
・・・・この順番がよいかと思う。
■Cコース「イヴェント物上級者セット」
――何か変わったものはないか。
そんなモルト愛好者のために、
棚の奥から、有難そうに取り出して、レア感覚で出し惜しみするのが、
これらのボトルのポイントとなる。
――まあ、話のタネにでもひとつ試してみてください。
そう言って、神妙にウンチクを垂れて、楽しんで頂こうでないの。
1)グレンロッシー1992 15年 53.6度
2)グレンエルギン1991 17年 46度
3)アラン1996 11年 58度
そして留めは、
■Sコース「スペシャルボトル・厄払いセット」だ。
冒頭の写真の三本セットだ。
クライヌリッシュはスリーリバースでよいだろう。
――今年、じつは厄年なんだよ。
なんていう方々に、前厄・後厄・何のヤクかも関係なく、
これを飲めばイチコロヨ。という具合で、
近頃、世間のモルトファンをけっこう騒がせた、
ホットなボトルを三連発で飲んでしまえば、
文句もあるまいという、Sコースなのである。
以下、略。
#■MALT WHISKY