・・・バイヤーはこうして、
今年も旨いモルトの恩恵に預かり、
CLUB会員の皆様の、寛大なココロに深く感謝致しております。
量より質の、上質を求めて、
ベツにインターネットのブログとか、お取り寄せとか、
まして雑誌とか、専門誌とか、ほとんど見るわけでなし、
また、酒屋さんをうろついている訳でもないのですが、
数あるボトルの中から、テキトウに選んだものに、
ことしも大ハズレする事なく、無事役割を果しました。
これもただただ、経験と勘が、モノをいう事もまた事実なのです。
あくまでも感覚的にですが、
100しかないシングルモルトの特性を、
舌と記憶に滲みこませ(ここが大事)、
その酒の寿命とか、背景の風土とか、流通のスジとか、
いっぽうでまた、この島国の近代化に酒が担った背景とか、
そこそこわきまえていれば、酒に対する分別も出来るというわけです。
(ここも大事)・・・このことが実に大切なポイントなのですが、
しかし、他の世界を知らないと、これは見えてこないし、
また一般には、多くのわれわれ消費者は、ほとんど、
ここで勘違いしているのも、また酒独特の世界なのです。
まあ、わかる方にはわかることで、
なにをグダグダ、いっているのかと言うと、
まあ、極上なモルトばかりではなくて、
大衆的なボトルを購入するのも、バイヤーの役割なのです。
そこで、「BOWMORE SURF」1Litre なのです。
「サーフ」とは、実によく言ったものだと感心致します。
ーーおいおい、言っていることと、
やっている事が違うでないの。なんて言わないで・・・。
・・・このさざ波のような、「SURF」。
遠く遥かに、かすかに、
「ボウモアディステラリー」を、
さざ波のように感じて頂けましたでしょうか。
ーーそんな感じのボトルだけれど、
これも、ボウモア。あれも、ボウモアで、
シングルモルトディステラリーの、のがれ処の無い、
製造者のご苦労も、モロに感じてしまう一品です。
どうかCLUBの皆様におかれましては、このボトルを、
お友達とかとわいわいと、質より量の有効活用していただきまして、
何かとものいりな、年末年始に役立てて頂ければ幸いです。
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