明治13年11月。
ここ手宮駅から朝里・銭函・琴似・札幌へと鉄道が開通し、
北海道の近代がスタートした。
「汽笛一声新橋を」と鉄道唱歌にあるが、
北海道のその場所が、ここ小樽郊外「手宮駅」なのである。
だから此処は、わたしに言わせれば、
「網走監獄」「函館メモリアル摩周丸」と並ぶ、
北海道の重要な近代遺産、と言われてしかるべき場所なのだ。
しかし2007年に統合再オープンしたばかりで
一般にはまだあまり知られていない。
北海道へは何処へ行って来ましたか。
――はい「旭山動物園」なんて言っているようでは、
それもいいけど、なんだか幼稚過ぎないか・・・。
博物館の普通入館券切符を改札で購入すると、
ちょうど館内放送は、
11:30発の蒸気機関アイアン・ホース号の発車を告げていた。
慌てて駅へ急ぎ、「アイアン・ホース号」に乗車する事が出来た。
ああ乗れて好かったと思う間もなくトンネルを、
ではなく、眼と鼻の先の「手宮口」なる駅へ到着。
乗客はここで一旦降ろされ、機関車は転車台でぐるり廻って、
また来た駅へ戻るわけである。
・・・「アイアン・ホース」=鉄の馬。
それこそゴールドラッシュで沸く西部へと走った、
アメリカ大陸横断鉄道のそれなのである。
・・・その雄姿は、
ジョン・フォード監督1924年の傑作「アイアン・ホース」に登場する。
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今回は時間が無くて、ゆっくり見学できなかったので、また来ます。
#■Rail&Station