KAWATA理事長の掛け声で始まった「RYU’S CLUB」も
3月には、14年目の総会が開催される。
メンバーの運営会費と、「チップ」による、モルトウイスキーの愉しみは、
大人の究極の贅沢でもある。
転勤で「とかち」を離れ、ほかの都市に着任した企業の支店長たちも、
その街、その街で、モルトクラブの創設を試みようとするが、
なかなか実際には、実現までには至らないらしい・・・。
どうして、他の街では、なかなか出来ないのであろうか・・・。
バイヤーは、ふと考える事がある。
・・・おそらく、RYU’S CLUB の場合は、
音頭を取った理事長以外、
会員50人全員が、「シングルモルトウイスキー」なるものを、
殆んど識らなかった事が、
持続できた最大のポイントであったであろう・・・。と、
いまとなっては思うのである。
皆一様に、モルトの初心者であったから、
知ったかぶりの説教も無く、
ひとつひとつの試行錯誤を、体験する楽しみも、
皆で共有しながら、同時に未知のモルトを味わえたのであった。
そうして、これまで続いてきたのである。
石の上よりも、桃栗よりも、柿よりも、
カウンターにかじり付いてモルトグラスと14年ならば、
いちいち言わなくてもわかるのだ。
はじめは、世間のBARやスナック等の営業に、
ご迷惑をお掛けしてもいけない、とか思って、
異業種交流と言う事で、密やかに愉しんでいたけれど、
なんの事はない。地域にとって見れば、
むしろモルトウイスキーの振興に寄与しているのではないか。
「食」の領域は、限りなく奥深いものがある。
ひとは、それぞれのところに留まって、
保守的にスタンスを保とうとする。
だから味覚のシフトを転換することは、
どなたにも出来る芸当ではない。
少しづつ、浸透して変化を待つのは、
とても時間のかかることだ。
モルトウイスキーの熟成と同じだ。
#■CLUB NEWS