CLUBの仲間と訪ねた、秋のスコットランド。
1998年の9月の事だから、あれからもう10年の月日が流れた。
それはKAWATA理事長のアイデアで、
「モルトクラブ」が結成されて何年か経っていた頃だ。
「プラザ合意」で、ニッポンのウイスキー事情にも、
おおきな変化が押し寄せていたが、
まだ、シングルモルトファンは少数派であった。
帯広=羽田=横浜中華街で食事の後、
HOTELのバーで「ラフロイグ」を飲みながら合流。
成田=ロンドン=グラスゴー。
グラスゴーからインヴァネス経由でオークニー島へ。
そしてインヴァネスからスペイサイドの町へ。
途中二手に分かれて、グランピアン山脈を越え、
ダンティからクーパー近郊のマナーハウスでまた合流。
日曜(安息日)の朝の、
セントアンドリュース・オールドコースを散策して・・・
旅の終点は、エディンバラだった。
・・・旅馴れた、KAWATA理事長の完璧なコーディネートとアイデア。
いま、思い返してみると、ずいぶん中身の濃い「旅」であった。
ちょうど、デジタルビデオが発売された頃で、
馴れない「パスポートサイズ」を、たまたま持参していた。
使い勝手も解らぬままに撮って、帰ってきて、
寝転びながら、3晩かけてつなぎ合わせたのが、
「モルトウイスキーの故郷」(50分)だ。
シロウト映像はともかく、自慢できることは、旅の途中で買い集めた、
ハイランドカテドラル・アメイジンググレイスをはじめ、
スコットランドの名曲の数々を、画像にかぶせた事だ。
幸いけっこう好評だったので、やがてDVD化して限定5部作成した。
10年はあっという間に過ぎてゆき、
モルトウイスキーもすっかり身近になり、人気が定着した。
CLUBには、若い仲間もふえ、気が付くと、世代交代の年齢となった。
きょうも、おおくの旅人たちが、
われわれとおなじように、スコットランドを旅していることだろう。
そこで、10年前の記憶をもとに、忘れないうちに、
「オークニー島」を、気ままに語ろうと思う気持ちになっている・・・。
ビデオ画像を思い起こしながら、
まず語ることは、
「スキャパ蒸溜所の男たち」。
「ハイランドパークにて」。
そしてオークニーの詩人
「ジョージ・マッカイ・ブラウン」。
そんなところだろうか・・・。(つづく)
#■JOURNY