「スモール・イズ・ビューティフル」は、
1973年、E・F・シューマッハーが物質至上主義の現代に警鐘を与えた本だが、
「モルトウイスキー」のスモール・イズ・ビューティフルが、「エドラダワー」だ。
1980年代後半、10年物がシングルモルトとして出荷されるようになって、
年間出荷量2400本の貴重なモルトを、宝物のように味わったものだ。
「ハチミツのように甘く、クリーミー」という解説は、まったく同感だったが、
時を経るとボトルの中身は、カラメル臭が浮き出てきた記憶がある。
美しいボトルには、発売以来の、ナンバリングが施されている。
しかし、ボトラーズ物のシングルカスクが世間にあふれ出すと、
いつしかエドラダワーのボトルも中身も、変わってしまった。
■「絵皿」に懐かしいボトルのデザインを描いて、そんな記憶を留めて置く。
#■MALT WHISKY