樽に詰められて、熟成を待つモルトは、
1年で2%~3%蒸発するという。
長年の樽熟成で、蒸発して樽から減った分を、
「Angel’s share」=天使の分け前という。
1年で2~3%だったら、50年もしたら、樽はモヌケノカラか。
だからはやく飲んでしまうに限る。
・・・なんて、素人が言ったら笑われそうだけど、
それで、ウイスキーは30年物が限界点なのだろう。
30年以上たったら、
樽の中身は蒸溜酒というよりも、これはもう残留酒だ。
そういう理屈が解れば、年代物のモルトの味わいも一段と深くなる。
ところで、上の写真は、
日本のウイスキーの「聖地」。
余市のニッカ蒸溜所「ウイスキー博物館」での一コマ。
竹鶴政孝が1940年10月、NIKKA「ウイスキー第一号」として発売した、
NIKKA First Release 「Rare Old」として展示されているボトルだ。
・・・68年を経たボトルの、
中身の減り具合に想いを馳せて、パチリと写した。
#■MALT WHISKY