春の山崎へ出かけてきました。
岐阜の田舎へ引っ越したために、山崎までは片道約3時間半の小旅行です。
途中、新幹線の車内の広告を見て、気分が盛り上がります。(笑)
綺麗に花が植えられた花壇のある山崎蒸溜所へ着きました。
受け付けを済ませてからウイスキー館へ。
いつもながらテイスティングカウンターは大盛況です。
早速、山崎1984を飲みましょう!
思い切って1984は15ml(2,300円)×2杯をいただきました。
やっぱり山崎25年と山崎1984の飲み比べにします!
一目瞭然、色合いが全然違いますね。
シェリー樽ベースで濃い色の山崎25年に比べてしまうと、1984が薄く感じられます。
香り
深いドングリの樽香とミズナラの伽羅香が一瞬で香り、
人参のグラッセや、まだ泡立っている位に搾りたてのリンゴジュースの
甘い香り、(アカシアやレンゲとは違う)フローラルなハチミツ様、
そして山崎らしい建機や鉛筆のエステルが香る。
味わい
シャープ感のある軽く酸味を帯びた舌触り。
キャラメルを包んでいた紙を舐めた様な、濃厚だが薄い甘味を感じた後、
ビターカラメルとタンニンの大人びた味わいになる。
加水後の味わい
香りに山崎のエステルが開く。
タンニンが遠のき、薄くなった甘味を強く感じる。
後味
ドングリキャラメルが長く続く。
総評
オフィシャルの山崎25年の様な熟成感や古木香の主張が低く、
最初はホントに25年?と感じてしまうが、
飲み進むに連れて長熟パンチョンのウッディに乗った伽羅香の美味しさに気付き、
さらに次々と飲み進めてしまうモルト。
ただ正直なところ、この価格は貴重性で値付けされた感を拭えない。
山崎蒸溜所80周年モルトの味わいにかなり近さを感じるし、伽羅香の感じは薄い。
むしろセンチュリー21年の方が伽羅香を濃厚に感じる上に、
トロピカルな熟成香を楽しめた事など、同じサントリー製品と比べてしまうと寂しい。
「あ〜、本当にピッタリ25年物なんだね(もっと熟成感が欲しい)」
というのが僕が感じた印象。
逆に言えば、25年以上のモルトのブレンドでもない、
そして25年未満のモルトのブレンドでも無い、
ピッタリ25年物の味わいを作り上げたブレンダーの技術にただ驚かされます。
オフィシャルの長熟山崎を楽しんだ後は、
パンチョン樽原酒とニューポットを試飲しました。
両原酒ともに色合いが薄いためか、飲みながらレジに並んでいたら
スタッフに「新しいグラスにお取り換えいたします」と言われ、
「まだ飲んでますから」というハッキリとした制止も無視され、
下げられてしましました…。(泣)
諦めて、試飲の最後はホッグスヘッド1989をいただきました。
#tour of distillery