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MARSMALT Le Papillon ミヤマモンキチョウ 駒ヶ岳#6280,6281,6282

本州中部の高山帯に生息する「ミヤマモンキチョウ」がテーマの本商品は、
翅が鮮桃色で縁取られた気品ある姿をイメージして、マルス駒ヶ岳蒸溜所で蒸留し、
バーボンバレルで熟成させた3樽をヴァッティングした、
トリプルカスク・シングルモルトウイスキーの逸品です。

2018年にマルス駒ヶ岳蒸溜所で蒸留し、バーボンバレルで熟成したモルト原酒3樽を選び
ヴァッティングした、「高山蝶の気品」を連想させるトリプルカスク・シングルモルトウイスキー。

【香り】
バレルらしいスミレのフローラルに蜂蜜やパイナップルの酸味と甘み、
そしてミディアムピートでしっかり香り出す駒ヶ岳らしい力強い
ウッディネスとバニラ。わずか6年熟成とは思えぬの香りの良さを感じる。

【味わい】
ザラメや黄金糖の甘みが濃厚に口に広がり、
シンプルだが甘やかさにニヤケていると直ぐに消えて、
プラムや梅の酸味とタンニンに変わり、喜びは長く続かない。

【加水後の香り】
スモーク、サルファー、バンドエイドと貝出汁の旨味、
セメントの粉塵とアンモニアの刺激や臭みが開いて
マスカット、オレンジ、アプリコット、バナナ、マンゴーと言った
トロピカルな香りが出てきて 駒ヶ岳感が薄まり
一昔前の良質な本国のモルトかと勘違いする程、印象が変わる。
驚いた!

【加水後の味わい】
甘味は緩くなるがしっかりと存在していて、熟したキウイ甘酸っぱさに
軽やかなタンニンのほろ苦さ、タバコの苦味が嫌味なく広がる。

【後味・残り香】
炒り豆、アラレと焼いた骨やセメントのカルシウムの香ばしさ、
マンダリンオレンジの甘味、スミレの香りと蜂蜜の甘味が密やかに続く。

【総評】
甘やかな原酒にホワイトオークの甘やかさがしっかり染みて
バレルのノンチル駒ヶ岳の良さを素直に楽しめる。
とストレートで堪能していたが、
加水後の変化した香りの良さに度肝を抜かれた。
若い頃に飲んだ本国の美味いモルトを久しぶりに思い出す。
深みが無いものの、加水が素晴らしく美味しくて不思議なモルト。
しかもたった6年強の熟成とは信じられない。

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