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MARS SINGLE CASK#1143


酒販チェーン「エスポア」専売品。
エスポア加盟店とマルスウイスキーが共同企画し、
国産ウイスキーでは非常に珍しい「シングルモルト・シングルカスク」を実現させた、
貴重なモルトウイスキーコレクションです。全品ロットナンバー入りの限定生産です。

いわゆるマルスの「樽番号シリーズ」の中では最新のボトルだが、
最新と言いつつもすでに発売から4年が経過している。

蒸留年月   :1992年6月1日
ボトリング年月:2004年11月
樽      :American White Oak
原酒仕込番号 :1992口-1~8
樽入容量   :445L
仕込水及び割水:中央アルプス山麓地下120m天然水
製造責任者  :藤野公宏

オフィシャルコメント
ホワイトオークの洗練されたシャープな香りが現代的なシーンにぴったり。
モルトの王道。

香り
油粘土(子供のおもちゃ・オイリー)、白檀、杉や線香様のウッディ、
蒲の穂、昭和のお父さんの整髪剤(ポマード?)、グレープフルーツの綿、
剣道部(高校の運動会系)の部室、メイプルシロップやカラメルのしつこい甘味。

味わい
濃いめのビタミン。チョコレートクッキーのコク、香ばしい焼き味、モルティー。
パイナップルの甘味、レモン果肉のフレッシュでジューシーな酸味。
甘味、旨みと酸味の調和、それらに白檀の清らかなウッディと
白い花のフローラルが漂っている。

加水後の味わい
香りに軽くスモークが出てくるが、甘味や酸味は変わらない。
味わいにもピート感が引き立ち、軽くスモークされた柑橘の、
ジューシーな味わいに変わるが、反面、パンチある甘味がやや薄れる。
しかし、甘いフィニッシュはストレートの時と変わらず現れてくれる。

後味
カラメル部分を最後に食べた玉子たっぷり系なめらかプリンを
食べた時のフィニッシュに似ていて、
カラメルと生クリームのコクのある甘ったるさが、長く続く。

総評
個性的な香りに、試合前からノックアウトされた後、
試合開始の味わいに「意外に甘いじゃん♪」とジャブを打たれ、
フィニッシュの強烈な甘味にしっかりノックアウトされた。

思いの他、甘いので美味しく飲めるのは素直に嬉しく、惚れるのだが、
時より波打つ様に押し寄せてくるレモンの強い酸味は思わせぶりな態度の異性の様。

ピーティーでいて、深く濃い甘さを持ちつつも、
本質を揺るがない石灰質でフルーティーな味わいのマルス駒ヶ岳。と言った感じ。

知名度は低いけど、美味しいよ♪

#マルス(本坊酒造)

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