秩父蒸溜所、初のオフィシャル商品の1つ。
樽No.22、23、24、80、81、82の6樽からシングルカスクにて瓶詰め、発売された。
2008年5月蒸溜、Fresh Bourbon Barrel(Heaven Hill)樽No.82へ樽詰め、
2008年9月ボトリング。
アルコール度数63.2% ボトル数277本 大麦品種:ブレマー(ノンピーテッド)
秩父ニューボーンと名づけられたこの商品は
スコットランドでは通常「ニュースピリッツ」と呼ばれますが、
日本ではウイスキーに分類されスピリッツ表記ができない為、
「ニューボーン(生まれたばかりの)」というネーミングになっています。
香り
いかにもニューポット。エグ味も嫌味無く効いていて、
熟成後の濃いめの味わいを期待させる。
油脂工場の様な重いオイリーな香りも感じられる。
わずかながらも石灰質な香りと糠の軽い香りが重なっていて、
そこにハーブ(スミレやラベンダー)も感じられる。
味わい
甘い!香りで感じていたエグ味は口にすると嫌味無く、
しかし、しっかりと感じ取ることができ、さらに綿菓子の甘味をストレートに感じられる。
そして辛味が出てきて、大きく感じていた甘ったるさを払拭する。
しかし、いずれも長くは続かない。
後味
ハーブ(スミレやラベンダー)がスッキリしていて、後腐れ無く快い。
そして最後に胡麻が残る。
総評
今回ボトリングされたBarrel、3樽の中では最も熟成が遅いのではないかと感じられる原酒。
1番ニューポットに近いだろうと感じた。
なので、これはこれで「有り」だ。
やはりウイスキーと言えない原酒なので、いつもと同じ様に評価するのは難しいが、
未来の輝く姿を想像するのに十分な魅力を持っている。
#秩父(ichiro’s)