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秩父ニューボーン Barrel#80


秩父蒸溜所、初のオフィシャル商品の1つ。
樽No.222324、80、8182の6樽からシングルカスクにて瓶詰め、発売された。

2008年5月蒸溜、Fresh Bourbon Barrel(Heaven Hill)樽No.80へ樽詰め、
2008年9月ボトリング。
アルコール度数63.0% ボトル数266本 大麦品種:ブレマー(ノンピーテッド)

秩父ニューボーンと名づけられたこの商品は
スコットランドでは通常「ニュースピリッツ」と呼ばれますが、
日本ではウイスキーに分類されスピリッツ表記ができない為、
「ニューボーン(生まれたばかりの)」というネーミングになっています。

香り
いかにもニューポットなのだが、フローラル。
82番のニューボーンに比べてもウイスキーらしい要素を感じられる。
エグ味はあるけれど少なく、柔らかで、石灰質やセメダインらしい有機臭も控えめ。
81番よりも大人しい。軽くキャラメルやチョコレートの甘い香りも感じられる。
隠し味程度の玉子もあるので、屋台のベビーカステラが近いかも。
すでに美味しそうな予感いっぱいだ。

味わい
甘く辛い!香りでは目立たなかった、濃いエグ味がしっかりと出てくる。
82番に比べても辛味の出方が早い。
しかし4ヶ月間、ちゃんと熟成した味わいを感じる事ができるチョコレート様や、
ほんのり香り付けの爽やかなウッディを感じ取れる。
鼻から抜ける香りもウイスキーに近い。

後味
ほんの軽くベビーカステラが残るが、短い。

総評
しっかりと期間相応の熟成を感じられ、否応にもさらに期待が高まる。
その期待の反面、ボトリングせずにこの原酒がさらに熟成する姿を見たかったと、
飲んだ事を後悔しかねない程だ。
軽くサルファーが乗る予感を得られたこの原酒、
思わず粉もんとマリアージュしたくなる程に、今でも十分美味しいが、
反面ボトリングがもったいない気も…。
美味しいからこその、贅沢な悩みを抱えてしまう。
カードシリーズとして発売されるなら、赤いカードを選ぶんじゃないかな?

#秩父(ichiro’s)

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