つ、ついに手に入れた、マルスウイスキーの「山岳シリーズ」
嬉しいよ〜!
上伊那郡飯島町の「池上酒店」がボトリングしたプライベートボトルで、
「山岳シリーズ」として6樽をボトリングし、地ウイスキー頒布会で発売された商品。
すでに完売していて、出会えなかった分、出会えた嬉しさったら、もう〜♪
全6樽の内、この「個人ラベル」は山岳シリーズの最終ボトルとなっていて、
注文時に、用意されたラベルから選び、購入者が個人で、
もしくは販売する酒店が店頭で貼り付ける事ができる。
確認しているラベルとしてはこの「西駒ヶ岳」や「宮田」がある。
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焼き樽特有の甘く華やかな香りが特徴
伸びのある高いトップノートとバニラ様の熟成香が楽しめます。
ボトルの後ろはこんな感じで、モルトのデータが記載されている。
1988年3月2日蒸溜、59.3%、12年7ヶ月、スコッチ樽(内部強焼)、樽No.482
香り
バーボンのニュアンスを持っていて、
ドライプルーンやプラムの濃い甘味を帯びたフルーツ。
バナナの甘味やバニラ。白檀等の香木。軽やかで嫌味の無いエステル。
そして表現が難しいのだが、清々しい湧水の透き通った香りや、
栗やクヌギの生えた森の涼しい木陰の香り。
濃さと、相反する清らかさが調和している。
味わい
清らかな香りとはうって変わって、思いがけず、
強めの酸味の効いたプラムがドーっと飛び込んできて、
多様で重厚な甘味を感じると同時に、炭の苦みや、渋味がギュッと引き締める。
濃縮アイスコーヒーにガムシロップを混ぜた位に、全てが極めて濃厚♪
加水後の味わい
少しの加水では変化しないが、気持ち多めの適度な加水をすると、
ほんのりピートがあって、甘く、ウッディで、少しカブト虫様の湿り気があり、
軽やかなエステル。
(蒸溜所名は分からないが)本国の美味しいシングルモルトを飲んだ時の様!
もしくは山崎10年と白州12年の中間の原酒はこんな感じだろうという、
サントリーの原酒に通ずる不思議な印象。
この2つの顏(本国シングルモルト or サントリー原酒)を感じられる味わいは
実に不思議で面白い。
後味
ウッディな香りと甘味の余韻が適度に続く。
総評
12年の熟成とは思えない味わいの濃さが、しっかりモルトに乗っていて、美味。
この原酒が内部強焼樽ではなく、2ndや3rdフィルの樽で長期熟成していたら、
どんなに美味しい事だろうかと想像さえしてしまう。
また加水時の不思議な味わいといったら何だろう!?しかも美味しい。
個性のある面白さやクセを味わうタイプではなく、
ある種、シングルカスク内で完成された美しいモルトと言える。
#マルス(本坊酒造)