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カスクオブヤマザキ


昨年の秋に飲食店向けにリリースされたTHE CASK of YAMAZAKI、2種。

ウスケバのおかげで新しくできたお友達から、
飲み比べ用の樽違いのサンプルをいただいたので、遠慮無く飲み比べてみた。

なぜ飲み比べをしたかというと、THE CASK of YAMAZAKIが
昨年リリースされた時に、サントリーへ問い合わせた所、
「樽が異なっていても、一般(消費者)の方には違いが分からない程度の
 同じような味わいをブレンダーが選んだ物ですので…以下省略。」
という回答があったためです。

この回答があった時に「樽が違えば味は違うだろ〜!」という
サントリーに対する疑問を感じ、自分の味覚を試したくてウズウズしていたのです。

その結果は次の通り。

Cask No.0M70170
香り
ペンキ等の揮発臭いの様にピリッと引き締まった辛み。
レーズンの甘酸っぱさ。葡萄の酸味と、カラメルや桃の甘味。
市販の安く甘いコーヒーゼリーやコーヒーガム。軽〜く快い硫黄臭とカブトムシ。

味わい
香りで感じる酸味以上に濃縮されたカラメルと黒糖の甘味がギュッと
押し寄せてきて、その後ブラック(コーヒー)のビターなコクがしっかり舌に乗る。
その苦味の奥には若いアケビの様な軽い甘味が潜んでいる。

Cask No.0M70172
香り
ドライデーツの様な丸く甘い香りに、程好く軽いレーズンの酸味。
直火蒸溜のニューポットを思い起こさせるヤクルト系の乳酸菌。
フローラルがあって華やか。そして軽く墨汁。

味わい
チョコレートの濃縮なカカオ味の上に、行き過ぎた木の苦味、渋味が乗っている。
なぜか蛤(貝類)のエグ味も感じる。
甘味や酸味よりも濃縮したビターなカカオの皮?(皮の味は知らないけれど…)

今回リリースされたTHE CASK of YAMAZAKIのSHERRY BUTTは
Cask No.0M70170〜0M70174の連続する5樽だった訳だけど、
少なくともその内の2種は明らかに違う味わいだった。

確認した訳ではないけれど、蒸溜日や瓶詰めの日は同じだと思うので、
樽の違い「のみ」から来る、味の違いを実感できる貴重な機会なんじゃないかと思う。

案の定、異なる味わいの物だったので、一度に全部試したいなぁ。

#山崎

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